今の時代「AI」の利活用は業務効率化に必須! 株式会社MIXI 取締役 上級執行役員が言及
◆人生が変わった“気付き”
SNS「mixi」は、2004年にサービススタート。村瀨さんはその翌年に入社しましたが、当時は既に60~70万人程度のユーザーがいたそうで、「(mixiの)エンジニアは私で3人目だったんですけど、ちょうど伸び始める直前に入って急に(ユーザー数が)伸びたので、日夜ヒーヒー言いながら働いていました」と回顧。 それから2009年に株式会社MIXIを退社した村瀨さんは、その後に取締役として入ったゲーム会社で転機があったと言います。 「そこの社長がプログラミング、経営、法務・財務など全部できる人で、その人と仕事をしているときに“プログラミングで劣っている僕は、どうすれば会社を伸ばすことができるだろう”と考えた結果、“一刻も早く彼と同等に話せるようにならないといけない”と思って勉強したんです。でも、それ以上に人と接するコミュニケーションを取らないといけない、もっと円滑に組織を回さなければならないと感じて、“いろいろな人や文化に触れないと……”って思ったんです」と語ります。 その後、2013年に再入社した際は、「1回目のときも全然していなかったわけじゃないんですけど、プログラミング以外のことでもコミットして進めたり、もっとやるべきことがあったなと。なので、2回目は“なんでも全部やってやろう!”という気持ちで帰ってきました。恩返しみたいなものですね」と力を込めます。 すると、意識を変えたことで“自分自身が慢心していた”ということに気づけたと言い、「学び、変化し続けることの重要性を若いうちに気づけたことは良かったし、勉強は好きじゃなかったけど、(気づきを経て)すごく楽しくなってきたので、人生が変わった出来事だったと思います」と振り返ります。
◆AIに人間の仕事が奪われることはない!
続いて、村瀨さんが現在どんな仕事をしているのかを伺うと、「テクノロジー、デザイン、セキュリティ担当の上級執行役員をしているんですけど、私の確固たるミッションは“ものづくりを推進すること”で、会社(の業績)を伸ばすために何でもやっています。直近のミッションでいうと“AIの社内浸透”があります」と回答。 現代は、あらゆる場面でAIの利活用が求められていますが、現実問題として“どう使えばいいのか分からない”という人もいます。そこで株式会社MIXIでは現在、AIに関する教育、トレーニングをおこなうとともに、AIによって変わる未来の姿を提示し、AIの重要性を社内に浸透させているそうです。 一方、世間では“AIによって人間の仕事が奪われるのではないか”と危惧する声もありますが、「仕事が奪われるわけではないですし、むしろAIを活用することで多くのメリットがあります。例えば(AIを駆使して)自分の仕事を早く終わらせることができて、1分間の仕事で8時間分の給料がもらえるのであればハッピーじゃないですか」と村瀨さん。 さらに、“今ならAIを利活用した第一人者のポジションにもなれる”との野望も明かし、「だったら、この変化を楽しんでやったもん勝ち! みたいなところがあるので、そこは社内にも浸透させています。そもそも、ウチは完全オンラインで仕事ができる体制が整っているなど、デジタル的な部分での拒否感がまったくないのも良いところなので、そういう意味では、そんなに嫌悪感なく(AIが)使われているのかなと思います」と話していました。 (TOKYO FM「DIGITAL VORN Future Pix」2024年11月30日(土)放送より)