信頼回復へ「対応改める」 麻生氏、裏金事件で
自民党の麻生太郎副総裁は8日、福岡県直方市での国政報告会で、党派閥の政治資金パーティー裏金事件に関し「派閥の話であるとは言え、党の中で起きた話だ。対応を改めていかなければならない」と述べた。党内に新設される政治刷新本部の顧問に就くことに触れ「皆さまの信頼を回復し、引き続き政権を担っていく」と強調した。 国際情勢に関し、台湾海峡を巡る緊張が高まっているとの認識を表明。台湾有事の際の邦人退避に言及し「台湾に戦っておいてもらわなければ、邦人を無事に救出することは難しい」と指摘した。「われわれは潜水艦などを使って台湾海峡で戦うことになる。しかるべき準備をしておかなければならない」とも語った。 地球温暖化に伴い「北海道のコメはうまくなり、イチゴの『あまおう』は大きく、作りやすくなった」と話した。麻生氏は2021年衆院選の際にも温暖化を肯定するかのような発言をし、物議を醸したことがある。 麻生氏は現在83歳。防衛力強化や憲法改正などを挙げ「まだまだやらなければならない問題が数多くある」と健在ぶりをアピールした。