渋谷「もうやんカレー」で伊豆大島限定メニュー 社長「第二の故郷」
伊豆大島の観光名所をイメージしたカレーなどの限定メニューが現在、「もうやんカレー 246渋谷店」(渋谷区渋谷1)で提供されている。(シブヤ経済新聞) 【写真】「裏砂漠」に見立てたカレー(写真右)と大島唐辛子ソースを使ったトンテキ 「もうやん社長の第2のふるさと伊豆大島まつり」と題して展開する期間限定イベント。カレー店「もうやんカレー」を経営する辻智太郎社長は、1971年杉並区生まれ。当時都立高校の倍率が10~30倍の状況で、定員割れだった伊豆大島の高校に入学し、高校3年間を同島で過ごした経験を持つ。高校1年時には三原山大噴火も経験したという。今回、イベントの話を持ちかけたのは、大島の情報を発言するインスタグラムアカウント「move! izuoshima」を運営する30代の女性2人組、なっつ(高尾)さんと、ばーぐ(山本)さん。 元々友人だった二人は2019年以降、度々伊豆大島を訪れる中で「伊豆大島の魅力にハマっていった」と言う。「島出身でも島の関係者でもなく、あくまで趣味として、ライフワークとして活動している」と付け加える。アカウントでは、「move!」の名の通り、心を動かされるような「キュンキュン・ドキドキ・ワクワク」する同島の情報を、写真やテキストで投稿。2021年からは大島町役場での講演会や地元小学校での課外授業などネットの外にも活動の場を広げ、今回、都内でも伊豆大島の魅力を知ってもらいたいとの思いから、紹介で知り合った辻社長に頼み、コラボ企画を実現させた。 フードメニューは、ご飯で土手を作った特大のカレーを三原山に見立てた「三原山盛りカレー」(1万6,500円、1日1食限定、月曜~木曜のみ、前日までの要予約)をはじめ、「裏砂漠」に見立てた「夜の裏砂漠カレー」(1,320円)、大島唐辛子ソースを使ったトンテキ(1,287円)を用意。海岸線沖合に突き出た岩「筆島」を串刺しにしたパイナップルで表現した「筆島スカッシュ」(アルコール入り594円、ノンアル528円)や、地場産の天日海塩を入れる「塩ホットレモネード」(528円)などのドリンクも。大島産の「あしたば茶」などは、無料で提供する。 各テーブルには大島のお薦めスポットや辻社長のインタビューなどを載せた紙のランチョンマットを敷くほか、アクリルキーホルダーやステッカーが当たるカプセルトイ(6種、1回400円)なども用意。物販コーナーでは、「地層切断面バウムクーヘン」や「溶岩クッキー」、アシタバを使ったようかん「タバカン」、ツバキの殻で作ったヘアゴムなどの土産品を販売する。 山本さんは「イベントを通じて、島を訪れたことがない人などから『こんなに近くにすてきな島があったことを知らなかった』という声や、以前から気になっていたものの『より興味が湧いた』などの反応がある」と話す。伊豆大島に訪れた経験がある人たちが、思い出や魅力を語り合う姿も見られていると言う。 辻社長も「伊豆大島は気軽に行ける島なので、このイベントを機にぜひ船に乗って行ってもらいたい」と話す。 営業時間は、昼=11時30分~15時30分、夜=18時~23時(日曜は17時30分~22時30分)。
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