巨人・堀田賢慎は球速10キロ減でなぜ抑えられる? 他球団「マイコラスと重なる」
日本で引き出しが増えた助っ人右腕
マイコラスは日本でプレーした3年間について、週刊ベースボールの取材で来語っている。 「日本で成長できたのはまずはメンタル面だったね。先発ローテの座が保証されている。目先の結果にこだわらず、チームのためにどうすれば一番貢献できるかを考えた。マウンド上だけでなく、生活も含めて、すべてにおいて自身をコントロールする術を学んだ」 「日本の打者はしっかりバットに当ててくる。抑えるために、変化球を駆使するなど、(ピッチングの)引き出しを増やした。バントや盗塁などスピードも使ってくるから、フィールディングやけん制など守備もうまくなったよ」 堀田と同学年で同じ岩手県出身の佐々木朗希(ロッテ)は自己最速165キロの直球を武器に、相手打者をねじ伏せる。堀田もドラフト1位で入団し、剛速球でロマンを抱かせた背景を考えると物足りなく映る見方があるが、まだまだ成長段階であることを考えると150キロを軽く超える直球がよみがえる可能性は十分にある。何より大事なのは「勝てる投手」だ。球が速くても勝利に結びつく投球をしなければ、首脳陣に評価されない。マイコラスはその観点でお手本になる投手といえる。 同学年でドラフト1位右腕の西舘勇陽がセットアッパーで、リーグトップの16ホールドと奮闘していることも良い刺激になるだろう。山崎伊織、戸郷翔征、菅野智之が先発で安定した投球を続ける中、堀田が4本目の柱になれるか。チームの命運を握るキーマンの一人だ。 写真=BBM
週刊ベースボール