家事や子育てを「する夫・しない夫」の“決定的な違い”とは? 夫婦円満につながる家事分担の秘訣
夫婦円満の秘訣は、どれだけ対等の立場でいられるか
女性には、男性が一生かかっても経験できない生理と出産の痛みに耐えうる強さもあるわけですから、その時点で見下す意味が分かりませんが、基本的に人間は自分が経験していないことは軽く考えがちです。家事も育児も本気でやったことがない男性からすると、その大変さを分かることはできないでしょう。 もちろん、専業主夫でもない限り、ほとんどの男性が前述した美容室の彼のように仕事をしていると思いますから、家事と育児を本気でやるのは育休でも取らない限り難しいとは思います。 たしかに、どんな仕事でも楽ではありませんし、どれだけ楽しんでやっている仕事でも大変な部分はあります。 でも仕事って、休憩時間があるじゃないですか。出勤途中も帰宅途中も、一応自分の時間があるんですよ。実家に頼らず家事と育児の両方をしている女性には、それがないのです。 夫婦円満の秘訣って、どれだけ対等の立場でいられるかだと思います。 「亭主は奥さんの尻に敷かれているぐらいがちょうどいい」という意見もありますが、これは、奥さんが旦那さんのことを見下していない前提で成立する関係です。 亭主関白って男尊女卑と強く結びつきますから、女尊男卑のかかあ天下過ぎてもよくないんですよね。 話を戻しますと、最初からその考えに賛同してくれる女性じゃないと、男尊女卑思考がある限りは、円満なパートナーシップを築くことは難しいです。 このコラムを読んで、「自覚はなかったけど、俺はちょっと男尊女卑思考があったのかも。嫁に悪いことしたな」とほんの少しでも思った方がいらっしゃるなら、きっとまだ間に合うはずです。 自分とはまた違う大変さを抱えている奥さんのことを、しっかり見てあげてください。 そして、できることから歩み寄っていきましょう。ずっと誰にも言えず一人で頑張ってきた女性であるほど、すごく救われるのではないでしょうか。 「言ってこないから大丈夫だろう」ではなく、世の中には大丈夫じゃなくても「大丈夫」と言ってしまう人が多いことを、忘れないでください。