宝塚歌劇団専科スター・凪七瑠海が異例サヨナラショー 明日海りおも駆けつける
来年1月19日付で退団する宝塚歌劇団専科のスター、凪七瑠海(なぎな・るうみ)が10日、兵庫・宝塚大劇場で花組公演「エンジェリックライ」「Jubilee(ジュビリー)」千秋楽に出演し、本拠地に別れを告げた。 専科の生徒がサヨナラショーを上演するのは2005年に初風緑(はつかぜ・みどり)と樹里咲穂(じゅり・さきほ)の例があるが、極めて異例。23年に全国ツアー初主演を務めた星組「パッション・ダムール・アゲイン!」のナンバーで幕が開けると、花組トップスター、永久輝(とわき)せあと23年花組全国ツアー「激情」の劇中歌「自由と抑制」でデュエットを披露した。 緑の袴姿で最後の大階段をおりた凪七は、駆けつけた同期の元花組トップスター、明日海(あすみ)りおから花束を受け取ると、「気がつけば宝塚の存在が幼いころから、当たり前のようにずっとそばにいました。人生のすべてをこの宝塚で勇気をもっていろんな所へ飛び込み、挑戦し、乗り越えてまいりました」とあいさつ。「最後に私が勇気を持って行動したことが退団という決断でした。ここまで情熱を注ぎ愛したところを去るのは相当な勇気が必要でした」と明かすと、「色々なことがあった宝塚人生で最高に幸せだと言い切れる今、その決断をすることができました。こんな気持ちになれたのも、皆さんから頂いたたくさんの愛に他なりません」とファンに感謝した。 凪七は2003年、89期生として首席入団。宙組に配属されたが、09年には月組「エリザベート」に他組の男役ながらエリザベート役に大抜てきされた。13年1月に月組へ組替え。16年9月に専科へと異動後も、芝居とダンスで存在感を放ち続けた。 花組スターの綺城ひか理(あやき・ひかり)、泉(いずみ)まいらも同公演の東京宝塚劇場千秋楽で退団する。