避難所に行けば“助けてもらえる”はNG!備えるべきは「飲み水+生活用水」に「現金」も
今や災害時の情報を得るツールとしても活用されるSNSだが、小笠原さんは注意して見るべきだという。 「SNSの情報は確証がないものは少し怖いですね。その情報がどこから来たのか、特に拡散されているものは鵜呑みにしないで発信元を必ずチェックしてほしいです。知人やそこに住んでいる人が発信しているとわかれば有益な情報になるし、住人はそれがどこだかわかるはずです。 高齢者はSNSを使いこなしている人も少ないと思いますので、確かな情報なら両親や祖父母に伝えてあげるといいですね」。
近年、自治体が発令する「警戒レベル3(高齢者等避難)」は、早い段階で出されることが多い。 「その時点で避難する人は正直少ないんですよね。最近は短時間に記録的な大雨が降り、一気に状況が悪化することもあり、『自分のところは大丈夫』という考えは通用しなくなってきています。だからこそ、避難を促す身内の声がけは重要だと思ってます」。 ◇ 防災の日に限らず、気になったときに行動に移す、被災に遭ったとしたらどうするか、想像力をフルに働かせて動いてほしい。 池田裕美=取材・文
OCEANS編集部