“日本での一歩目”めぐる戦い! 浜松町VS品川 再開発の行方【WBS】
日本の玄関口・羽田空港から鉄道で直結するのが東京モノレールの「浜松町駅」と京急電鉄の「品川駅」です。いま、「日本での一歩目の場所」をめぐって、この2つの駅で再開発計画が進んでいます。その一つ、浜松町駅周辺の内容が22日、初めて明らかになりました。訪日外国人の取り込みにつながるのでしょうか? 東京・浜松町駅前で進んでいる世界貿易センタービルディングの再開発プロジェクト。2027年3月から順次開業することが発表されました。 “初代”世界貿易センタービルディングは1970年に建てられ、当時は東洋一の高さを誇りました。2021年に閉館し、現在建て替え工事が行われています。 新たなビルは地上235メートル、46階建て。7階から35階はオフィスに、2階には訪日外国人向けに日本各地の観光や名産品をデジタル体験できる施設。5階には多言語に対応した医療センターなどを設けます。 さらに上層階の36~46階には、フランスのアコーホテルズが手がける最高級のホテルブランド「ラッフルズ」が日本で初めて進出します。 「世界の富裕層がこのホテルをめがけてくることが期待できる」(「東京建物」ホテル事業部の龍満直人さん) 今回共同で開発を進めている「JR東日本」マーケティング本部の木村一哉さんは、「(浜松町は)陸海空の要衝なので、非常に利便性が高いエリア。今回、ランドマーク性を質・量ともにアップデートする開発だと思う」と話します。 浜松町駅の南では、野村不動産などが開発を手がける大規模再開発プロジェクト「ブルーフロント芝浦」が進められていて、将来的に一帯が一つの歩道でつながる計画です。 隣接する日の出桟橋からは、浅草やお台場、豊洲などへ行く船も運航。浜松町エリアは、陸海空がつながる一大交通ターミナルへと変貌することが期待されています。
その浜松町エリアが意識しているのが、「品川」の再開発です。現在、羽田空港からの利用者では品川に乗り入れる京急電鉄が、浜松町に乗り入れる東京モノレールの利用者数を大きく上回っている状況です 「品川駅に比べて浜松町駅の優位性は?」(田中瞳キャスター) 「浜松町は増上寺や芝大神宮、旧芝離宮恩賜庭園など非常に歴史の深いものがある。その歴史や観光というキーワードをもとに浜松町を面的に盛り上げる」(世界貿易センタービルディングの荒川和樹さん)