日本の夏に快適さを!進化した無印良品の「さらっと綿」
天然素材の魅力を伝えていく
ー「さらっと綿」をインナー用途以外にも用いる予定はありますか。 高垣: 「さらっと綿」の良さを知っていただきたいという思いから、インナーに加えて、靴下とルームウエアを展開しました。弊社の特長としては、衣料品だけでなく、生活全般の製品を扱っていますので、ゆくゆくはベッドシーツなどに可能性があると考えています。 大常: 靴下で言えば、夏場にさらっとはけるものが欲しいというお客様の要望がありました。そのようななかで、「さらっと綿」の糸をうまく流用して靴下に落とし込んだら、インナー同様、夏に快適な靴下ができるのではというところで、開発をしていきました。 ー「さらっと綿」に限らず、御社の商品が人々の生活にどのように寄り添ってほしいと考えていますか。 高垣: 一番伝えたいのは、天然素材で快適に過ごしてほしい、そして肌にも環境にも優しい商品として多くの人の手に届いてほしいと思っています。 弊社は、商品をお客様と一緒に育てていきたいと考えています。昨今、化学繊維や合成繊維のインナーが増えてきていますが、天然素材の持つ良さをお客様にお伝えしていきたいです。 お客様の喜びの声がどんどん広がるように商品を作っていきたいと思っています。 大常: 天然繊維は人類が長い間寄り添ってきた素材ですから、人の手では生み出せない魅力がたくさんあります。天然素材の素晴らしさを伝える企業として、お客様のマインドを変えられるように商品開発を続けていきます。 また、昨今ではSDGsに代表されるように、環境負荷を減らす企業努力が求められています。その点、弊社のインナーは綿100%を使用し、またレーヨンの一種であるモダールも天然由来ですので、自然に還しやすく、リサイクルの観点からもモノ作りを進めています。