「プロレスは魂をぶつけろ!」上原わかながアジャコングから学んだ覚悟
◇「スペースローリングエルボー」に出合った日 なんでも器用にこなすように見えてしまう上原わかなだが、実際のところ、それは単なるイメージでしかない。本人も、他の選手たちも「めちゃくちゃ不器用」だと口を揃える。 「不器用なうえに不安症なので、練習をたくさんやらないとダメなんです。技だけじゃなくて、入場シーンですら家で何度も何度も練習していたくらい(苦笑)。でも、プロレスを初めて、経験値がものをいうんだなって。試合数が増えていくことで、それがよくわかりました。 あと、プロレスを始めるまで、まったくプロレスを見たことがなかったので、もともとプロレスが好きだった同期とは最初、すごく差を感じたので、今はめちゃくちゃプロレスの試合映像を見ています。見てきた期間では絶対に追いつけないですけど、その濃さで超えていきたいですね」 得意技として多用しているスペースローリングエルボー〔コーナーポストに叩きつけた相手に対して側転しながら突進し、そのままヒジをヒットさせる立体技〕も、そうやって過去の映像を見まくることでマスターしたという。 「お恥ずかしい話なんですけど、私、武藤敬司さんの試合を見たことがなくって……。それが、武藤さんの引退興行で東京女子プロレスの提供試合が組まれたことで、会場に行って、初めて見た試合が引退試合だったんです。 そこで武藤さんの偉大さを目の当たりにして、それから過去の試合映像を遡って見ていったんですけど、そのときに“これだ!”と思ったのが、スペースローリングエルボーでした。武藤さんの引退興行に東京女子プロレスが呼ばれなかったら、この技との出合いもなかったわけで、偶然に感謝ですね」 ◇母と二人で焼肉100人前を食べちゃいました ところで、上原わかなにはたくさんの顔がある。プロレスラー・タレント・俳優・元アイドル。そして、特技の大食い披露することで『有吉ゼミ』(日本テレビ系列)などゴールデンタイムのテレビ番組に出演してきたこともある。 「プロフィールの特技欄に『大食い』って書いていたら、お話をいただいたんですよ。母親もたくさん食べる人で、二人でたくさん食べていたんです。別に何キロ食べた、とかは記録していなかったので、自分でも明確にどれだけ食べられるかわかっていなかったんですけど。 最初は、試しにカレーを2キロ食べてみようって言われて、“えーっ、そんなに食べられるかなぁ~”と思っていたんですけど、ペロッと平らげちゃって(笑)。追加で来たカレーも軽く食べることができました。 私にとって食事は、最高の娯楽なんですよ。ただただ食べることが大好きで、お仕事をがんばったあとのご褒美には美味しいものをたくさん食べます。特に焼肉は大好きで、カルビしか勝たん、脂身をたらふく食べられたら至福! そういえば、母と二人で焼肉を100人前、食べたこともあります。最初から100人前!って頼んだわけじゃなくて、あれも食べたい、これも食べたいってオーダーしていたら、いつのまにか100人前になっていました(笑)。 プロレスラーになって、地方で試合をすることも増えたんですけど、試合後はバタバタしていて、なかなかその土地の名物を食べられないのが残念ですね。ただ、地方遠征では必ずお土産を買ってきて、それを紹介するお土産配信をやっています。ファンの方が、それをきっかけに“〇〇に旅行しよう”と思ってくださったらいいなって。 私がチャンピオンになって、地方で防衛戦があったときには、ご褒美として、その地域の名物グルメを食べまくる配信とかやってみたいです!」 そして、最近ではグラビアも話題になっている。リリースされたばかりのデジタル写真集は、プロレスファン以外にも大きな反響を呼んでいる。 「何年か前にやったきり、グラビアからは離れていたんですけど、今の上原わかなを見ていただきたかったし、やっぱり自分の“武器”は使っていきたいなって、ウフフフ。今回はカッコいい、綺麗な感じで撮っていただきました。 いろんなお仕事をすることで相乗効果も生まれるでしょうし、プロレスラーとして闘っているときの表情とのギャップも“あっ、こんな顔するんだ”って楽しんでいただけたら。グラビアはこれからもやっていきたいので、ぜひ、お仕事をくださーい!」