英語で香山公園をガイド、小・中学生が外国人留学生に【山口】
山口市教育委員会の外国語ワークショップ「やまぐちイングリッシュビレッジ」が20日、香山公園であり、小学5、6年生と中学生計39人が学んだ英語を駆使して、市内の大学に通う外国人留学生を案内した。米有力紙の特集「今年行くべき52カ所」で取り上げられた市のシンボル国宝瑠璃光寺五重塔を紹介し、語学力の向上を図るとともに愛郷心を育んだ。 同寺の観光案内を最終目標に、8日と同日の2日間で学びを深め、国際感覚を養った。市内の外国語指導助手、国際交流員らによる座学やゲーム形式の講義を通じて、伝え方や表現方法など実践的コミュニケーションを身に付けた。 同日は、6班に分かれて案内。児童と生徒たちは事前に準備したメモを読み上げて五重塔の構造や来歴を紹介した。山門内にある後生車や薬師如来像も説明。参拝の仕方を英語で教え、一緒にさい銭を納め、祈っていた。 留学生から室町時代の守護大名、大内氏についてなど予想外の質問が飛び出すと、持っている語彙(ごい)を頼りに「King of Yamaguchi」などと懸命に伝えていた。 善岡維吹君(鴻南中3年)は「苦手な英語を克服したいと思って参加した。日本の文化を英語で紹介するのは大変だったが、いい経験になった。今後も勉強したい」と話した。