横浜FC、悔しい敗戦も早大卒ルーキーMF小倉陽太が輝く…一時1点差のゴール「今後の成長に生かしたい」
◆YBCルヴァン杯 ▽1次ラウンド3回戦 横浜FC1―3名古屋(22日・ニッパツ三ツ沢球技場) 横浜FC(J2)は、名古屋(J1)に1―3で敗れて、1次ラウンド3回戦で敗退した。前半5分と7分に右サイドから中央に入れられて立て続けに失点。前半44分にMF小倉陽太のゴールで1点差に迫ったが、後半18分に名古屋のCKからDF吉田温紀に痛すぎる3点目を決められた。 四方田修平監督は「チームとしては勝ちに本気で勝ちにいったので、その意味では非常に悔しい。ただ、この負けは自分たちの力不足だというところは、しっかりと受け入れなきゃいけない」と唇をかんだ。 2失点した後は名古屋ゴール前に迫る機会も増え、前半終了間際には小倉のルヴァン杯2戦連続ゴールが飛び出した。小倉は自陣でボールを奪うとドリブルで一気に前進。一度FW桜川ソロモンに預けた後もそのまま走り、左の空いたスペースで再びパスを受け取り、左足でゴールを決めた。今季加入した早大卒ルーキーは「スペースが空いていて『いけるな』と思った。自分がドリブルで運んで、最初はどうしようかなと思ったけど、(FW桜川)ソロモンが呼んでくれていたので、パスが思ったより弱くなってしまた。それでうまく相手を引きつけられて自分に返ってきて。ドフリーでシュートまで持っていけたかなと思っています」と振り返った。 ただ後半、同点に追いつこうとした中で、逆にセットプレーから痛恨の失点。「自分のゴールで1点取って、前半をいい形で追われた。でも後半の3失点目でチーム全体の流れが折れた感覚があった。立て直すことも自分の役割だと思っていたけど、うまく立て直しきれなかった」と悔しさも味わった。 チームは昨季J1の強度を体感したが、自身は横浜FCに加入して初めてとなるJ1チームとの対戦だった。「自分のストロングでもあるボールを奪うところをJ1グランパスの相手に見せられたことはポジティブにとらえて、今後に生かしていきたい。だけど、後半疲れてきてちょっとしたミスが連続したけれど、相手の米本選手とかはミスがない。90分間、強度高く、質も高くプレーしていたことを目の当たりにした。そこをうまく吸収しながら、今後の成長に生かしたい」と誓っていた。
報知新聞社