”うまく自己主張する技術”である「アサーション」を知っていますか?言い回しをほんの少し変えるだけでできる「自分も相手も大事にするコミュニケーション」
アサーションの活用法
たとえば夫に、「明日は自分の代わりに子どもの付き添いで病院に行ってほしい」と伝えるとします。 その際、「夫婦は平等に子育てすべきだ。だからあなたが明日、子どもの付き添いに行くべきだ」という言い方をしたら、どういう結果を招くでしょうか。 もちろん夫の性格やその場面での夫婦の関係性にもよりますが、かなりきつい言い方だと受け取られて、ケンカに発展するかもしれません。 そうではなく「仕事で疲れているときに悪いけど、明日はどうしても手が離せなくて、代わりに行ってもらえないか」という言い方をしたらどうなるでしょうか。 きっと相手は快く受け入れてくれるでしょう。これがアサーションの基本的な考え方です。「あなたは○○すべき」と言う代わりに「私は○○をしてほしい」と言うだけで、印象がまるで違ってくるのです。 「うちの夫は子育てに協力しない」と不満に思っていても、「それを伝えると夫とケンカになってしまう」と思って、我慢している人も多いのではないでしょうか。 そういう場合にはアサーションが有効です。相手を否定せず、尊重し、感情的にならない伝え方を心がけると、相手は怒らずに聞いてくれるものです。 『「愛してるフリ」を続けていると、本当に愛情が戻ってくる!?…夫婦関係を劇的に改善させる《フリの力》とは』へ続く
岡野 あつこ(夫婦問題研究家・パートナーシップアドバイザー)