ウルグアイ大統領選 決選投票で左派オルシ氏が勝利確実 相手候補が敗北認める
【ニューヨーク=平田雄介】南米ウルグアイで24日、現職の中道右派ラカジェポー大統領の任期満了に伴う大統領選の決選投票が行われた。野党候補の中道左派ヤマンドゥ・オルシ前カネロネス県知事(57)が勝利を確実にし、ラカジェポー氏の後継で与党候補の中道右派アルバロ・デルガド前大統領府長官(55)は敗北を認めた。 ロイター通信によると、開票率87%時点の得票率はオルシ氏が49・3%、デルガド氏が46・4%。 オルシ氏は支持者を前に「誰一人取り残されることのない社会を築く大統領になる」と勝利宣言した。 ラカジェポー氏はX(旧ツイッター)で、オルシ氏に祝意を示し、政権移行に助力すると表明した。 現地からの報道によると、オルシ氏は加盟国が単独で域外国と通商協定を交渉することを禁じる南米の関税同盟、南部共同市場(メルコスル)を重視している。このため、ラカジェポー氏がウルグアイ単独で進めた中国との自由貿易協定や環太平洋連携協定(TPP)の加盟交渉に影響が出る可能性があるという。 オルシ氏の任期は来年3月1日から5年間。選挙戦は経済と治安対策が主な争点となった。