”相棒”の水原一平が解雇……それでも大谷の「SHO-TIME 2024」に「全く影響はない」理由
全世界が待ちに待ったSHO-TIMEは、波乱とともに幕を開けた――。 3月20日に韓国で行われた「MLBソウルシリーズ2024」第1戦。2番DHで出場した大谷翔平(29)の見せ場は、いきなり第2打席に訪れた。パドレスの開幕投手を任された日本のエース・ダルビッシュ有(37)が投じた152.3㎞/hの直球を強振。火の吹くような打球が瞬く間にライト前へ到達すると、大きく手を叩いた。今季初安打の直後、初球にすかさず初盗塁を記録。その打棒と脚で、さっそくファンを沸かせた。 【画像】連日二人で一緒に自宅とジムを行き来し… 大谷翔平&水原一平 ”ファミリー同然”写真 「収容人数1万6000人の高尺スカイドームは200倍以上と言われる争奪戦を制してプラチナチケットを入手した日米韓のファンで超満員。客席には、大谷が自身のSNS等でツーショットを公開した妻の真美子さん(27)の姿もありました。大谷が打席に入るたび、ドジャースとパドレス両軍のファンから悲鳴に似た歓声が上がっていました」(現地を取材した大手メディア関係者) 初打点も記録し、大谷の船出は順風満帆――に思えたが、その翌朝に「ドジャース、通訳の水原一平氏を解雇」という衝撃のニュースが全世界を駆け巡った。大谷にとって水原氏は、公私にわたって行動を共にしてきた”相棒”とも言える存在。そんな彼との別れが、大谷のプレーに与える影響は計り知れない。 右ヒジの手術、1000億円超というスポーツ史上最高額でのドジャース移籍、真美子さんとの結婚、そして相棒との訣別。激動の半年間を過ごした大谷だが、本職の打撃は絶好調だ。メジャーリーグ評論家の友成那智氏が話す。 「今年のオープン戦、大谷は22打数11安打、2本塁打に三塁打1本を記録。OPSは驚異の1.486と絶好調でした。実はこの記録、46本塁打を放って自身初のア・リーグMVPに輝いた’21年に匹敵する数字なんです。’21年の大谷は、オープン戦で31打数17安打、5本塁打を記録してOPSが1.603。今年はリハビリからのスタートだったにもかかわらず、自己最多のホームランを放った’21年に迫る勢いで打ちまくった。キャリアハイ更新が期待できます」 これまでオープン戦では一度も記録していなかった盗塁を一つ成功させたことも、今季の大谷の決意の表れだ。 「大谷がトリプルクラウン(三冠王)を狙える位置にいるのは論を俟(ま)ちませんが、アメリカでは同じくらい『40-40(40本塁打・40盗塁)』が期待されています。昨季ナ・リーグMVPのロナルド・アクーニャ・ジュニア(26)もこの記録を達成するなど、40-40は万能野手の証。盗塁を試したのは、『投げられないぶん走りまくる!』というメッセージかもしれません」(米現地記者) 大谷への追い風は止まらない。 「’21年は後半、マイク・トラウト(32)が離脱したこともあって徹底マークされ、ホームランの勢いが停滞しました。ところが今年は、1番のムーキー・ベッツ(31)と3番のフレディ・フリーマン(34)というMVP打者に挟まれているため、マークは分散し、勝負を避けられるシーンも減る。必然的に本塁打は増えるでしょう」(前出・友成氏) 球場では最強野手陣が周りを固め、家庭では真美子さんがサポート。相棒を失った大谷だが、最強の仲間とともに悲願の世界一を狙う。 『FRIDAY』2024年4月5・12日号より
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