ソフトバンクG、4~9月期は1兆円超の最終黒字…オープンAIとの連携強化に期待も
ソフトバンクグループ(SBG)が12日発表した2024年9月中間連結決算(国際会計基準)は、最終利益が1兆53億円(前年同期は1兆4087億円の赤字)だった。世界的な株高の影響で投資先企業の価値が上昇したためで、中間期での最終黒字は21年9月期以来、3年ぶりとなる。 【図】一目でわかる…生成AIの仕組み 便利さの裏に「危険な顔」
投資損益は2兆6510億円の黒字で、9636億円の赤字だった前年同期から大きく改善した。保有する米携帯電話大手「TモバイルUS」や、運営する投資ファンドを通じて出資する韓国のネット通販大手「クーパン」などの株価上昇が寄与した。
SBGの手元資金は9月末現在で3・8兆円に上り、人工知能(AI)関連を中心に次の成長に向けた投資も進めている。運営する投資ファンドを通じて、9月に対話型AIサービス「チャットGPT」を開発した米オープンAIに5億ドル(約770億円)を出資した。SBGの後藤芳光・取締役専務執行役員は記者会見で、「彼らからAIについて学ぶべき点は多い。グループの様々なテーマに彼らの技術やものの見方を生かしたい」と述べ、連携強化に期待を示した。