「生きていく中でお金が」“内職”にひかれ…被害者の30代シングルマザーが告白 雪だるま式に…「副業」持ち掛けてだます手口 SNSきっかけの詐欺が急増
指定された口座に現金3万円を振り込み、それまでの要領でやってみると…。 被害者・Aさん(30代): 「1回だったはずの高額のやつが実は4回って書かれていて」 なぜか、もう3回分・9万円を振り込むよう求められます。
■手持ちの現金なく親から金を借り
手持ちの現金がなく親から金を借りて振り込んでやってみると…。 (届いたメッセージ) 「補充課題を完成させるためには、15万円の振り込みが必要です」 「損失額の請求」として15万円を請求されました。 ただ「完了すれば15万円が返り、同時に6万円の報酬も発生します」と言われ、信じてAさんは15万円を振り込みました。
■消費者金融から金を借り
しかし…。 (届いたメッセージ) 「課題タイムアウトの処理に伴い、26万4222円をご用意いただけますようお願い申し上げます」 またミスがあったとしてさらに26万円余りを振り込むよう言われます。 被害者・Aさん(30代): 「全部間違えたって言われるので、自分がいけないから金額払っているんだろうなっていうのしかなかったので」 ミスや損失があったと相手を慌てさせるのは詐欺の常套手段。Aさんは消費者金融から金を借りて振り込みました。
■さらに74万円余り求められる
すると、そのあとも「間違い」を指摘され、今度は74万円余りを求められます。 Aさんはようやく、ここで…。 被害者・Aさん(30代): 「もうこれは払えない、無理っていうのもあって詐欺に気づいたというか。これでうまくいけば生活が何とかなるかなとは思ったのと反面、これ本当に大丈夫なんだろうかというのはずっと心の中にあって」
家族や周囲に内容を話し、警察にも相談。自分が詐欺被害に遭ったことがわかりました。 被害者・Aさん(30代): 「相手に対して悔しいとかいうよりは、引っかかっちゃった自分に悔しい」
■「副業」かたる詐欺が急増
物価高を背景に生活の苦しい人が増えていることもあってか、この「副業」をかたった詐欺が急増しています。 2024年に入ってからの架空請求詐欺は10月末までで75件。そのうちの22件が「副業名目」でした。2023年はほとんどなかったということです。 副業をかたる詐欺の特徴は。 県警 特殊詐欺抑止対策室・落合美華 課長補佐: 「電話で来るのではなくてSNSで広告を見て、SNSでやりとりをしてだまされてしまう」