トライアウト視察の本田圭佑が語った。「リアルサカつく」挑戦の狙いとブラジル「ボタフォゴ」からのオファー
昨年5月にオーストラリアのメルボルン・ビクトリーFCを退団。無所属の状態が続いていた本田は同11月にオランダのフィテッセに加入するも、わずか48日で電撃的に退団している。 フィテッセにおける後ろ盾的な存在で、ロシアのCSKAモスクワ時代の恩師でもあるレオニード・スルツキー監督が本田の加入直後に解任。本田は退団時にツイッターへ投稿した動画のなかで、フィテッセをめぐる状況が大きく変わったことに「責任を感じている」と明言している。 これが退団を決意した大きな理由としたが、フィテッセのサポーターだけでなく、日本国内のファンにもネガティブな意味での驚きをもって受け止められた。以来、冬の移籍市場が開いても新天地の決まらない状況が続いたなかで、今回のOne Tokyoを立ち上げるニュースが図らずも耳目を集めた。 この先にもっと驚かせるようなアクションが待っているのか――メディアからこう問われた本田は「職業チャレンジャーと名乗らせてもらっているので」と造語を介して自らの立ち位置を説明したうえで、不敵な笑みを浮かべながら、持論に新たな一項目を追加している。 「なぜかサッカーの現役選手と言われていますけど、チャレンジしているうちのひとつがサッカー選手だと僕自身は思っています。チャレンジをやめたときに引退するのか、と判断してほしいし、いまはちゃんとチャレンジしていると評価していただければ、とも思っています。そこはぜひとも誤解しないように、今後対応していただければ」 2018年8月から務めているカンボジア代表の実質的な監督。アメリカの人気俳優、ウィル・スミスと共同で立ち上げたファンド。オーバーエイジでの代表入りをぶち上げ、金メダル獲得に貢献する野望を描く東京五輪。そして、ヨーロッパでのプレーを望む現役選手と、背負っているさまざまな職業のなかに母国の首都、東京に新たに立ち上げたクラブのオーナーが加わったことになる。