エンゼルスからノンテンダーFAの左腕サンドバル リハビリ中で来季登板見込みなしも2年契約の可能性
エンゼルスが左腕パトリック・サンドバル(28)をノンテンダーとしたため、実績のある先発左腕がFA選手になった。 サンドバルは22年、エンゼルスで最高の先発投手の一人で、27試合に先発、148・2イニングを投げ、6勝9敗、防御率2.91。9イニングあたり9.1奪三振を記録した。しかし、その後の2シーズンは苦戦し、防御率4.11、5.08、9イニングあたりの四球数は4.6個、4.0個だった。そして今年6月にトミー・ジョン手術を受けたため、25年の大半を欠場する可能性が高い。 健康面の見通しには不安があるが、1年目はリハビリ、2年目に復帰を目指す形で、このオフに2年契約を得る可能性がある。過去には16年に2度目のトミー・ジョン手術を受けたネーサン・イオバルディが、17年の2月にレイズと2年総額400万ドルで契約。18年に復帰し、10試合に先発57イニングと活躍できたため、レッドソックスにトレードされたケースがある。イオバルディは18年のレッドソックスの世界一に多大な貢献をした。マイケル・ピネダも17年の7月にトミー・ジョン手術。12月にツインズと2年総額1000万ドルで契約、19年に復帰し、26試合に先発、11勝5敗だった。 サンドバルの速球は93~94マイル(約149.6~151.2キロ)、チェンジアップで空振りを奪うが、基本ゴロを打たせるのが得意な投手。エース格ではないが、優勝を狙うチームで3番手か4番手の先発投手として十分な実力を持っている。先発投手陣の層を厚くしたいドジャースは、果たして獲得に動くのだろうか。