負けず嫌いな子どもを「無意識に潰す」親の特徴 成績が伸びやすく、向上心が高い子どもが多い
以前担当した生徒で、授業中に踊り出す子がいました。「なんで踊ってるんだ?」と聞いたら、「正解したことが嬉しくて!」と言っていました。それくらい感情豊かで、勝ったときには喜んで、負けたときには泣くほど悔しがる子というのは、成績が伸びやすいです。実際、踊り出したその子はその後、国公立大学に合格しました。 ■生意気な生徒ほど、伸びる傾向がある また、塾で多くの生徒を見ていると、毎年一定数、「こちらを言い負かそう」としてくる生徒がいます。「先生はこう言っていましたけど、こうなんじゃないですか?」と聞いてくるような、一般的には「生意気」と呼ばれる生徒です。
意外に感じるかもしれませんが、こういう生徒の成績はかなり伸びる場合が多いです。先生に対してもしっかり勝負を挑み、先生も全力でぶつかると、生徒は大きくレベルアップすることがあります。 私は毎年、そういう生徒がいると「お! 今年も来たな!」となんとなく嬉しく感じるものです。どんな「負けず嫌い」も受け入れてあげることが、その子の成長につながります。ぜひそう考えて、子どもと向き合ってみてあげてください。
川本 雄介 :東大セミナー講師、ドラゴン桜コース責任者