コロナ前の8割まで回復 大型連休中の入り込み客 三重県内の観光施設
三重県観光部観光戦略課は10日までに、県内主要観光施設(24施設)のゴールデンウイーク期間(4月27日~5月6日の10日間)の観光入り込み客数をまとめた。延べ206万7690人で、比較可能な21施設の1日当たりの入り込み客数を昨年と比較すると1.2%増加。コロナ前の2018(平成30)年と比較すると79.9%まで回復した。
松阪のベルファーム、後半は2割増
松阪地区の調査協力施設は松阪農業公園ベルファーム(松阪市伊勢寺町)と、ごかつら池ふるさと村(多気郡多気町五桂)、奥伊勢フォレストピア(同郡大台町薗)、VISON(多気町ヴィソン)の4施設。奥伊勢フォレストピアとVISONは個別の数字は公表していない。 ベルファームは2万9870人で、1日当たりでは昨年の95.7%、18年との対比では79.5%。廣畑良和取締役園長の話では「前半天気が悪かったのと、1日が水曜で本来休園日のところを開園したが水曜定休が定着しているせいか普段の平日の半分ぐらいしか来なかった。1日を除く9日間で比較すると去年より良く、後半だけでみると去年より2割アップで、集計上の数字以上に良かったと分析している」と話す。 ふるさと村は7785人で、昨年比56.1%、18年比35.0%。これは施設内の動物園「花と動物ふれあい広場」がリニューアル工事中で休園しているため。 県内全体では、日本サンショウウオセンターが4月20日に赤目水族館としてリニューアルオープンした赤目四十八滝が昨年比111.5%の1万205人。熊野古道世界遺産20周年で子供向けイベントを開催した熊野古道センターが同107.2%の1万239人。 県内最多はナガシマリゾートの80万人で同109.1%。遊園地では志摩スペイン村が9万千人で同107.8%。鈴鹿サーキットは6万8300人で同115.1%。ナガシマに次いで多い伊勢神宮は内宮と外宮を合わせて34万1142人で、同97.0%だった。 比較可能な21施設の1日当たりでは昨年比101.2%、一昨年比106.4%、2021(令和3)年比162.7%と着実に回復しているもののコロナ前には届かず、県観光戦略課では「コロナ前の100%以上に戻ってほしいので、8割というのは戻り方としてはもう一息。物価高で出控えされた方もいるのか。宿泊せずに日帰りという方もいたかもしれない」と分析する。