オーストラリア代表のアーノルド監督が辞任...最終予選2試合未勝利での決断に現地「カタールW杯後の留任が失望を招いた」
オーストラリア代表を率いるグラハム・アーノルド監督(61)の辞任が発表された。 20日、フットボール・オーストラリア(豪連盟)がアーノルド監督の辞任を発表。同国のA代表史上最も長く指揮を執ったコーチだが、2026年北中米W杯アジア最終予選での2試合未勝利ノーゴールを受け、決断に至ったようだ。 現役時代は、サンフレッチェ広島で森保一現日本代表監督とチームメイトだったアーノルド監督。10月に最終予選第4節・日本戦(A)も控えるなかでの辞任に、豪州メディアは寝耳に水。 『news.com.au』は、10月までの準備期間が実質的に1カ月もないなか、連盟の後任探しを危惧。ただでさえ2試合未勝利という状況だ。 連盟のジェームズ・ジョンソンCEOは「アーノルド監督の決断は残念ですが、これを尊重します。豪州サッカーに消えることのない足跡を残したコーチです」と声明を出し、同時に「迅速に新しい監督を任命します」とも。後任の目星がついた上での辞任発表だったのだろうか。 一方、豪州のサッカー評論家やファンは、A代表を久々にW杯決勝トーナメントへと導いたアーノルド監督の功績を称賛。ただ、ここ最近停滞感を感じていた人も多いようだ。 X上では「アーノルドは自身への忠誠心を優先して、選手を起用するコーチだった」「善良なボスだが、長く留まりすぎた」「戦術上の欠陥的エラーが消えることを願う」「後任はそろそろ若い選手を柱に…」などなどのポストが。 『9NEWS』のスポーツ解説員、マーク・ゴットリーブ氏は「辞任か解任か満期かに関わらず、アーノルド体制はカタールW杯で最後にするべきだった。留任が今回の失望を招くことは、ある程度予測できていた」とした。 オーストラリア代表は10月、10日に最終予選第3節で中国代表戦(H)、そして15日に第4節で日本代表戦(A)を戦う。新監督のもとでのサッカーが気になるところだ。
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