老後資金が心配で投資したら大損…辛酸なめ子、肉乃小路ニクヨさんに「投資の正解」を学ぶ
2024年には円安解消か。長期的観点からは、資産の一部を米ドルで保有するのもおすすめ
また、気になるのは円安です。海外旅行も気軽にできない状況で、海外の株や投資信託を買うのも高くついてしまいます。 「世界で円が不当に安く扱われていると思いますね。日本はマイナス金利なので、金利を上げようという動きも出てくると思います。米国の金利が下がって、日本の金利が上がると、金利差が縮まって円高に向かうのではないでしょうか。 でも、長期的には日本円は弱いままという説もあるので、資産の一部を米ドルで持っておくのは良いと思います。例えば三井住友銀の個人米ドル定期預金金利は5%くらいあって、かなり高いです。そういう私は外貨預金全然やってないんですけどね。為替ヘッジなしの米ドル建ての投資をしているので、そちらの方が楽しいと思ってて」 やはり投資は「楽しい」を優先に余裕を持ってやるくらいが良いのかもしれません。老後資金をなんとかしたい、と必死で大金を投じたら含み損が大変なことになってしまいました。ニクヨさんはアメリカ経済推しみたいで、 「アメリカは、景気後退してもおかしくないくらいの高い金利水準なのに、当初言われていた景気の急降下(ハードランディング)にはならず、ソフトランディングになっている。アメリカ経済はすごいなって思いますね」 と、リスペクトを語っていました。好きな国や好きな会社に投資する、というポジティブな動機が原動力のようです。
撮影/大坪尚人(本社写真部) 構成/露木桃子
辛酸 なめ子