台風、記録的雨量で死者計7人 けが人120人超、熱帯低気圧に
台風10号は1日正午の観測で、東海沖で熱帯低気圧に変わった。福岡県で新たに1人の死亡が判明、台風による死者は計7人となった。台風や湿った空気などの影響で、列島は各地で記録的な雨量となったが、2日も北海道から近畿の広い範囲で、大気の不安定な状態が続き、雷を伴った激しい雨が降る所がある。気象庁はこれまでの雨で災害の危険度が高まっているとして、土砂災害や河川の増水・氾濫、浸水に警戒を呼びかけている。 気象庁によると、8月下旬の降り始めからの総雨量は多い所で、静岡と宮崎で900ミリ、三重と徳島で700ミリ、愛知、高知、大分、鹿児島で600ミリ、神奈川と熊本で500ミリをそれぞれ超えた。線状降水帯も8県で延べ8回発生した。各地で地点ごとの24時間や48時間の雨量で観測史上最多や8月の1位を更新した。 総務省消防庁などによると、死者は計7人。福岡県みやこ町で死亡が確認されていた1人について、県が台風10号の死者として新たに計上した。けが人は120人超、突風や浸水による住宅被害も千戸以上に達した。