高市早苗氏、捲土重来か「混乱続けば…自民党は野党になってしまう」 あす両院議員懇談会、石破執行部に〝責任論〟噴出の恐れ…どう動く
石破首相はこれまで、安倍政権を批判し続けてきた。自身の閣僚人事では、安倍氏を死後、「国賊」と罵倒した村上誠一郎総務相を重用するなど、「安倍路線の否定」が指摘されている。
高市氏の会食に、萩生田氏が出席したのは、衆院選の慰労が目的で短時間だったという。保守系議員らが党の現状や運営について、どのような意見を交わしたのか憶測を呼んでいる。
こうしたなか、7日には両院議員懇談会が開催される。
あるベテラン議員は「石破執行部は『改革』の名を借りて、安倍派などの保守政治家を攻撃し、さらしものにした。揚げ句、選挙戦略を失敗して衆院選で惨敗した。安倍政権や麻生太郎政権に激しく責任論を追及した石破首相が、党を破壊した責任を取らないのは筋が通らない」と断じる。
首都圏の党関係者も「今回の衆院選は本当に厳しかった。石破執行部の総括さえないまま党は引っ張れない。世論の支持はさらにがた落ちしていくだろう」と突き放す。
■有馬氏「国民の納得得るのは容易ではない」
石破執行部は11日召集される特別国会の前に、ガス抜きをしようと両院議員懇談会を開く流れとなったが、石破首相の言行不一致の「政権居座り」に対し、党内には「憤怒のマグマ」が蓄積しているようだ。
石破首相自身は5日、党の役員会で「皆さんの意見をたまわり党運営に努力したい」と語ったという。
高市氏は日程の都合で懇談会への出席は難しいという。
石破自民党は持ちこたえられるのか。
政治評論家の有馬晴海氏は「石破首相が両院懇談会で、過半数割れの失態について納得を得る説明をするのは容易ではない。来年には都議選や参院選が控えるなか、展望は極めて厳しい。石破首相に厳しい批判が出る一方、高市氏を支援したグループも衆院選で大打撃を受けた。直近で『石破降ろし』に直結する余裕はなさそうだが、このまま支持率が上がらなければ、緊迫度は上がっていく。国民の納得を得るのは、容易ではないだろう」と分析した。