まさかのガス欠でマシン停止!? トラブルを乗り越えてチームの初完走を達成 EWC第2戦 スパ8時間レース レーシングライダー大久保光のレースレポート
耐久レースのカギは中古タイヤで速く走る事!?
皆様こんにちは!レーシングライダーの大久保光です。今回はEWC 世界耐久選手権第2戦ベルギーラウンド最終章!決勝レースについて書いていきたいと思います。 【画像】EWC第2戦でスパ・フランコルシャンサーキットを走る大久保光選手を画像で見る(10枚) 予選はクラスポールポジションという最高の結果に終わり、翌日は決勝日。スタートライダーは耐久レースの経験が豊富な渡辺一樹選手が担当する事になりました。 レース前には朝のフリー走行があり、各ライダー周数することで最後の確認を行います。 そして決勝がスタートしてすぐに少し順位は落としましたが、スーパーストッククラスのトップ集団についていく展開となりました。 私は2番目の走行ということで、スタートして早々に走行の準備を開始します。
そして私の初スティントが始まります。スーパーストッククラスはその名の通り、ストックバイク仕様となっているため、タイヤ交換が早くできるようなオプションパーツなどは付いていません。 そのためタイヤを交換する際のピット作業で大きくタイムロスとなってしまうので、あまりタイヤ交換をしないと同時に中古タイヤでも速いアベレージスピードが求められます。 私は2番目の走行という事もあり、渡辺選手が走ってきたタイヤをそのまま受け継ぎ走行を開始しました。 やはり中古タイヤということもあり、なかなかペースを上げることはできませんでしたが、それでもチームの想定内のタイムで走行することに成功し、このままトラブルなくピットインをしようと思った矢先、なんとピットイン周の最終セクターでガス欠が起こってしまいマシンが停止。 サービスロードまでマシンを押し、タンクを揺らしたところ再始動に成功。再度ピットを目指してマシンを走らせましたが、ピットロードでまたもやマシンがストップしてしまいました。
その後はタンクを揺らしても再起動ができなかったので、そこからマシンを押してピットに向かうこととなりました。 しかしスパ・フランコルシャンのピットロードは急勾配となっており、マシンを押しながら体が後ろに持っていかれる感覚があり中々の過酷さでしたが、気合いでなんとか坂を登りきり、ピットロードで待っていたメカニックさんにマシンを預ける事に成功。このトラブルにより、約5分のロスをしてしまいました。 ピットに戻ると少し脱水症状があったため、すぐに横になり水分を摂取。メディカルチェックを受けたところ幸い軽症だったので、次のスティントからも走れることになり、そのままマッサージを受けて次の走行準備を行いました。
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