恐ろしい…月収45万円・43歳サラリーマン「文京区3LDKのマンション」に引越し。「うちの子も中学受験、させちゃう?」と有名進学塾に入塾も、お受験ママの激しい嫉妬に退散
受験熱のすごい文京区…周りも受験するなら、と気軽に考えて撃沈
引っ越してきて半年。マンションの住心地は思っていたところ快適。しかしカルチャーショックだったのは、受験熱の高さでした。 中学受験をする児童のほうが多く、公立小学校では受験生への配慮が至るところから感じられます。保護者との会話でも多いのは子どもの教育のこと。特に小4長男の保護者となると、ほぼ中学受験絡みだといいます。 ――教育熱心なエリアと聞いていたので、子育てをするのにいいところだと思ってはいましたが……受験を考えないと肩身の狭い思いをするほどだとは。長男も友だちの影響からか「僕も受験したい!」と言い出しました 東京都教育委員会『令和5年度公立学校統計調査報告書』によると、令和4年3月に東京都の公立小学校を卒業したのは9万8,518人。そのうち都内の中学校に進学したのは、9万6,575人。さらに私立中学校に進学したのは1万9,521人で、全体に占める割合は19.81%。児童5人に1人は中学受験をしています。 23区内で最も受験率が高いのは「東京都文京区」で、卒業生1,598人に対し、私立中学進学者は791人。進学率は49.50%と、児童2人に1人は中学受験をしています。昨区内には女子御三家の「桜蔭中学校」のほか、「筑波大学附属中学校」「東京都立小石川中等教育学校」「お茶の水女子大学附属中学校」「東京学芸大附属竹早中学校」と、人気の公立中高一貫校や国立名門附属中学校が多く、東京大学のほか、東京医科歯科大学、お茶の水女子大学といった名門国立大学も立地。自然と教育熱が高まるエリアだといえるでしょう。 佐々木さん、周囲に乗せられるまま「うちの子も中額受験、させちゃう?」と長男を有名進学塾に通わせることに。まずクラス分けのテストを受けてみたところ、いきなり上位クラスに入ることができたといいます。 ――うちの子がこんなに優秀だったとは。もしかしたら進学校を目指せるかもしれないと、ちょっと浮かれていましたね ところが、すぐにそんな気持ちも折れてしまったといいます。 ――塾まわりのことは、妻にまかせていたんですが、ほとんど交流のない保護者から陰口を叩かれていると。「いきなりαクラスってありえない。カンニングでもしたんじゃない、あの子」と。嫉妬……なんでしょうか、怖いですよね 子どもたちはお互い仲良くしているものの、保護者はかなりギスギスしている様子。たかが塾のクラス分けと考えていましたが、どのクラスに入ることができるかは志望校の(偏差値の)目安になるため、保護者のほうが気にしがちだとか。また保護者が受験に熱を入れすぎて、子どもがプレッシャーで潰れてしまうケースも。 異様な雰囲気を感じ取ったのか、長男も次第に萎縮するように。「受験、本当にしたい?」と聞いたところ、どんよりした顔になったのをみて、「うちの子は向いていない」と判断。受験戦争からは撤退することにしたといいます。 [参考資料] 東京都教育委員会『令和5年度公立学校統計調査報告書』