中国とAPECの貿易額、今年10月までに21兆元を突破
【東方新報】中国とアジア太平洋経済協力会議(APEC)経済圏との貿易額が、今年の最初の10か月間で21兆元(約454兆599億円)を突破し、過去最高を記録した。これは、国際的な経済の統合の深化と強固な貿易関係を裏付けるものと言えよう。 中国税関のデータによると、APEC経済圏との貿易は中国の総貿易額の59.1%を占め、前年比で5.7ポイント増加した。これは中国の全体的な貿易成長率を0.5ポイント上回っている。 主要なAPEC貿易パートナーのうち、ベトナム、ペルー、マレーシアとの貿易額は10%を超える成長率を記録し、香港特別行政区および台湾との貿易額はそれぞれ11.3%と11%の増加となった。 中国からAPEC経済圏への輸出は、最終製品になる前の中間財が主となっており、今年10か月間で8.4%増の5兆5600億元(約120兆2177億円)となった。中でも、電子部品、自動車部品、ディスプレイモジュールは著しい成長を記録した。また繊維製品、果物、乗用車などの消費財も大幅な伸びを示した。 APEC経済圏から中国への輸入では、80%以上が機械類、エネルギー製品、金属鉱石などの中間財で占められた。 専門家は現在の状況を「中国の製造業の総合的な優位性と高品質な発展への取り組みが、APEC経済圏に貿易と経済の機会を提供し、地域経済統合と繁栄を促進している」と見ている。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。