福岡空港の2本目滑走路、3月20日に供用開始…新ダイヤ踏まえ国土交通省が前倒し調整
国土交通省が、福岡空港(福岡市博多区)で整備中の2本目の滑走路について、3月20日に供用を開始する方向で調整していることが関係者への取材で分かった。3月末に供用開始予定だったが、同月30日に新しいダイヤが始まることなどから、前倒しする。 【動画】福岡空港の新管制塔を報道陣に公開、空港全体がくっきり
中野国交相が今月10日、国交省で福岡県の服部誠太郎知事と福岡市の高島宗一郎市長に面会し、意向を伝える見込みだ。
国交省は2015年度、福岡空港の混雑解消などを目的に滑走路の増設事業に着手した。現滑走路(長さ2800メートル、幅60メートル)の西側210メートルの場所に新滑走路(長さ2500メートル、幅60メートル)を平行に整備しており、主要な土木工事は昨年9月末に完了。現在は照明の工事や飛行検査などを行っている。
ただ、滑走路が2本になっても、滑走路間の距離が近く、航空機が同時に発着できない。そのため、安定的に運航できる発着容量である「滑走路処理能力」は、1時間あたり38回から2回増の40回にとどまる。国交省は周辺住民の理解を得たうえで、全地球測位システム(GPS)を利用した効率的な着陸方法を導入するなどし、45回まで増やすことを検討している。