「ミトマにドウアン、クボ…今は欧州で韓国以上の評価だ」トルシエが“世界トップ級”と断言「日本サッカーのエコシステム」その正体とは
世界のトップ5に入るまでに押し上げた
――私もよく覚えています。当時は本当にそうだろうかと思ってはいましたが(笑)。 「日本のエコシステムが、世界のトップ5に入るまでに日本を押し上げた。では日本とフランス、コロンビア、セネガルとの違いはどこにあるのか。それは比較の問題ではなく、それぞれの国に文化や食事、宗教、気候、インフラストラクチャーなどと結びついた独自のエコシステムの問題であり、アイデンティティの違いに過ぎない。 日本人はイタリア人ではないし、イタリア人はドイツ人ではない。日本がイタリアより劣っているとは言えないし、メキシコやドイツより劣っているわけではない。そんなことは言えない。恐らくは歴史の違いであるからだ。サッカーに関して、フランスやイングランドと日本は歴史の長さが違う。だが具体的な違いについては、残念ながら私もうまく説明することができない。 ドクターが来るからそろそろ終わりにしたい。それでは」 ――メルシー、フィリップ。〈第1回、第2回からつづく〉
(「ワインとシエスタとフットボールと」田村修一 = 文)
【関連記事】
- 【第1回→】「イトウとナカムラは抜きん出ていた」「アジア杯と全然違う。史上最高世代だ」トルシエがベタボメ
- 【第2回→】「モリヤス最大の長所」は戦術でも交代策でもなく…“森保流”の核心とは「イタクラ、指導者ハセベもだ」
- 【写真】「な、仲良し…」森保監督とトルシエが通訳なしでニッコニコ談笑。「わかい時もカッコイイ…」黒髪の伊東純也22歳に敬斗16歳、「か、カワイイ」久保&三笘13歳など日本代表レア写真を全部見る
- 田中碧はなぜ「ここぞ、という場面で点を取れるのか?」中村憲剛が感じた“あがき続ける才能”「三苫の1ミリ」からの得点に「やっぱりな、と」
- 「ナカタ、イナモトとオノは別格だった」日本サッカー“変わらぬ弱点と新たな課題”「ハセベが将来…最適任だ」トルシエが本音で提言