わずか15分で…行方不明者発見の警察犬表彰 広島
抜群の嗅覚を武器にかかった時間はわずか15分!行方不明の男性を見つけた警察犬が表彰されました。 佐伯警察署に姿を現したのは、県警の警察犬「レックス」。ジャーマンシェパードの4歳オスで、好奇心旺盛で活発な性格です。 「副賞のジャーキーとなります。よろしくお願いします」 レックスが警察署に呼ばれたのは行方不明者の発見に貢献したからです。 先月9日、佐伯区倉重の路上で行方がわからなくなっていた70代の男性を発見しました。男性は午後3時ごろ自宅を出たあと行方不明に。気づいた親族がすぐに警察に相談したといいます。 古武家 朋哉「行方不明からおよそ2時間後、現場に到着した警察犬レックスはものの15分で男性を発見したといいます」 県警鑑識課 警察犬係係長 八田智彦警部補「あまり交差点で迷うことなく、スッスッスッス動くことができた」 警察犬の嗅覚は人の3000倍以上。男性が普段から着用していたズボンに残されたかすかなにおいを頼りにスピード解決となりました。 八田智彦警部補「交通量が多い場所とかいろいろ条件が重なるとすぐににおいがなくなってしまう。いないというときには素早く警察に言っていただければ」 広島ホームテレビのカメラは先月、福山市で行方不明の80代女性を捜索をするレックスに密着していました。 行方がわからなくなってから相当な時間が経過していたため、発見には至りませんでしたが女性は翌日、自ら帰ってきたといいます。 県警の警察犬の年間出動数は500回近くあるということですが、このうちの8割から9割が行方不明者の捜索だといいます。 八田智彦警部補「犬にまかっせっきりではなく、犬の動きを見て人間が判断するのも必要。犬も人もどんどん現場で活動していければと思う」