【特集】「ダウン症の子は育てられないと思った」思い悩む母が、実話をもとに描いた絵本『もし僕の髪が青色だったら』 「生まれた子どもに障害があったらどうしたらいい?」わが子からの問いで見つけた“答え”
繰り返した自問自答の先…母が乗り越えた「壁」
まりいちゃんは、地域の幼稚園に通っています。 (まりいちゃん) 「ガオー」 (クラスメイト) 「恐竜や!」 まもなく卒園。掃除はもちろん、友達に気持ちを伝えられるようにもなりました。 (まりいちゃん) 「入れて」 (クラスメイト) 「いいよ」 日々成長するまりいちゃん。そんな中、お母さんには、やりたいことがありました。それは、ずっと納得いくように描けなかったまりいちゃんの似顔絵に挑戦すること。
(まりいちゃんの母 瑞穂さん) 「できた~」 (「どんな表情を描いた?」) (まりいちゃんの母 瑞穂さん) 「満足した表情かな、やっぱり。『まりいちゃんをみたらすごい笑顔になるわ』と友達が言ってくれるけど、それってすごいなぁって」
ダウン症のわが子と出会い、ともに歩んでいく家族。繰り返した自問自答の先に、「幸せのカタチ」が存在しています。
【取材後記】ダウン症の子を持つ編集者から取材班に連絡が…絵本の出版が決定「それぞれが一歩進むきっかけに」
この特集の放送後、取材班のもとに1本の連絡が入りました。連絡をくれたのは東京の出版社。 (出版社の担当編集者) 「絵本『もし僕の髪が青色だったら』を出版したいのですが…」 この連絡をきっかけに、放送で紹介したガードナー瑞穂さんの絵本出版が決定。さっそく打ち合わせが始まりました。出版社の担当編集者もまた、ダウン症の娘を持つ母親。家族のストーリーと絵本に共感したといいます。 絵本の出版は3月を予定しています。瑞穂さんは「私とエイデンの会話からできた絵本を、また誰かが誰かのために読むのかなと思うと不思議な気持ちになる。読者それぞれが、その後、一歩進むきっかけになる絵本になれば嬉しい」と話しています。 (ウェークアップ 2023年9月30日放送分を一部加筆・編集)