NewJeansが所属事務所と契約解除発表 「保護義務を怠った」
韓国の人気女性グループ「NewJeans」は28日、ソウル市内で記者会見を開き、29日付で所属事務所の「ADOR」との専属契約を解除すると発表した。契約満了前の契約解除は莫大(ばくだい)な違約金が生じるとされているが、メンバーは「会社側が契約違反をしたため、契約を解除する。違約金を払う理由はない」と訴えた。 既に決まっているイベントのスケジュールや広告の契約などについては予定通り行うという。韓国メディアは専属契約を解除する場合に生じる違約金を4500億ウォン(約490億円)~6200億ウォンと報じている。 NewJeansのメンバーらは13日付でADORに対し、グループの生みの親で同社の元代表のミン・ヒジン氏の代表復帰などを求める内容証明を送付。受領から14日以内に要求が受け入れられなければ専属契約を解除すると宣言していた。 メンバーらは会見で、会社側が環境改善の要求を拒否するのはアーティストの保護義務を怠る行為だと主張した。メンバーのミンジさんは、「(会社側の)誠意のない態度にとても疲れた。私たちの要求を聞く気が全くないと改めて感じた」と指摘。「今後どんな妨害があるか分からないが、私たち5人が力を合わせて、冒険と挑戦を楽しむことにした」と決意を語った。 ダニエルさんは「自由に私たちが本当に望む活動をしていこうと思う」と述べ、ヘインさんは「NewJeansという名前を使えなくなるかもしれないが、名前を諦める気はない」と今後、商標の権利獲得に向け争う姿勢を示した。 NewJeansを巡っては、ADORの親会社「HYBE」が4月にADORのミン・ヒジン元代表が独立を画策したとして業務上背任容疑で告発。ミン氏は疑惑を否定したが代表を解任され、今月20日にADORを退社していた。【ソウル日下部元美】