『女子相撲』にかける14歳中学生 ぶつかり稽古の相手は社会人 目標はまず「大会で1勝」 兄・姉を追って飛び込んだ相撲の世界
■全国大会当日 「1勝して姉を超えたい」
6月16日に兵庫県姫路市で行われた女子相撲の全国大会。 小学生から大人まで、約170人が集まった。 わが子の試合を見守りに来たお父さん、お母さんの願いは… 綺星さんの母 谷元菜穂子さん:1勝でいいので、勝ってもらいたい。もう吐きそう。こっちの方が緊張する。 ことしから京都の大学生になった、姉の青空さんも大会に出場している。会場で久しぶりに姉妹は再会した。 綺星さんの姉・青空さん:とりあえず当たって前に出る、あと脇をしめる。 谷元綺星さん:目標は1勝することです。 綺星さんの姉・青空さん:応援しています。 綺星さんが目標に掲げる「1勝」。実はそこにはひそかな「野心」が。 綺星さんの姉・青空さん:自分も中学の時には、1回も勝ててない。妹が達成してくれたら… -Q.きょう勝てば、お姉ちゃん越え? 綺星さんの姉・青空さん:そうです。 谷元綺星さん:(姉を)超えたいです。自分の持っているところ(長所)を出せるようにしたいです。
■いよいよ勝負
いよいよ、綺星さんの出番がやってきた。 綺星さんの母 谷元菜穂子さん:キラ、いつも通り、いつも通り。 綺星さんは中学高校の部・軽量級(60キロ未満)で戦う。相手は綺星さんより小柄な中学1年生。 結果は寄り切りで…、初の白星はおあずけとなった。 落ち込む綺星さんにお母さんが声をかけた。 綺星さんの母 谷元菜穂子さん:また頑張りましょう。あしたから。 やがて大会は進み、姉の青空さんの出番。 青空さんは今回から階級を1つ上げたステージでの挑戦。大学生や社会人が入り交じる部門、総当たり戦で勝ち星を競う。初戦は2学年上の選手を相手に、下手投げで大きな白星。2戦目は落としたものの、3戦、4戦を連続で制し、5戦3勝の大健闘。青空さんはこの部門で、3位入賞を果たすことができた。
■「自分の相撲をしっかりとって、勝てるように」
掲げた目標を果たすことができず、綺星さんの大会は終わった。目の前で感じた、お姉さんの大きな背中。 谷元綺星さん:やっぱり、すごいなと思います。試合前になっても、自分なりに切り替えできているところは自分と違うところ。自分はまず1勝することすら難しいので、それができるのは、すごいなって思います。自分の相撲をしっかりとって、勝てるようにしたいです。 (関西テレビ「newsランナー」2024年6月17日放送)
関西テレビ