「維新を立て直す」「もう一度原点を確認する」 大阪知事の吉村洋文氏が代表選へ出馬表明
日本維新の会共同代表の吉村洋文大阪府知事(49)は12日午後、大阪市の党本部で記者会見し、17日告示の代表選に立候補する意向を表明した。「もう一度原点を確認する必要がある。次世代のための政党でありたい。国政政党としての日本維新の会の存在意義を代表選を通じて訴えていきたい」と述べた。「強い危機感に基づく。維新を立て直す」とも強調した。 【写真】政界引退表明の足立康史氏、落選の維新・音喜多氏を「党勢低迷の象徴」 10月の衆院選で維新は令和3年の前回選よりも68人多い164人を擁立したが、獲得議席は公示前の43から38に減少。比例代表票は3年時と比べ約300万票減らした。 今回、立憲民主党と国民民主党が議席を増やす中、吉村氏は維新について「野党で独り負け」と指摘し、代表選を実施すべきだと主張していた。 代表選出馬には、国会議員と地方議員ら特別党員50人の推薦が必要。馬場伸幸代表(59)は出馬しない意向を表明している。 他に空本誠喜衆院議員(60)=広島4区=が出馬を目指す考えを明らかにしているほか、松沢成文参院議員(66)=神奈川選挙区=も11日に会見し、立候補に意欲を示した。 吉村氏は平成23年、地域政党「大阪維新の会」の公認を得て大阪市議選で初当選した。衆院議員と大阪市長を歴任し、31年から大阪府知事を務め、現在2期目。令和2年11月に大阪維新代表に就任し、4年8月から維新共同代表を務める。