「五感を快適」にしてパフォーマンスを上げる方法
食べ過ぎという問題を解決するには?
では、味覚はどうでしょうか。味覚を快適にさせるため、おいしいものを好きなだけ食べてもOKなのでしょうか。 大嶋さんは次のように話します。 今の日本人の多くは、そもそも食べ過ぎていると感じています。なのでたとえば、1週間に1回は、思い切って夜ご飯を抜くといった取り組みも必要かと思います。そして、食べている中身ですが、お腹いっぱいになるまで食べても、いくつかの栄養素が欠如している人が多いです。パスタが好きで、それをたくさん食べていても、たんぱく質やビタミンやミネラルといった、体が必要とする栄養素がとれていなかったりするのです。満腹でも、身体は必要な栄養素の不足から欠乏感があるので、余計に食べてしまうという悪循環になってしまっている人が多いように感じます。身体が本当に必要とする栄養素をバランスよくとるようにすると、自然と食べすぎは収まってきます。 また、五感のほかの感覚がクリアになってくると、味覚への異常な欲求も自然に整ってくるのだそう。 健康に良くないものを食べなくなり、食べてもまずく感じるようになります。実は、ハイパフォーマーな経営者は、食事はベジタリアンで飲酒はしないとか、睡眠の質にこだわるといった方は意外と多いです。健康に気をつかっているとも言えますが、五感を快適にすることの重要性を認識しているのだと思います。五感すベてをいきなり快適にしようとするのは難しいかもしれませんが、できるところからやってみてはいかがでしょうか。 大嶋祥誉 エグゼクティブコーチ/人材開発コンサルタント/TM瞑想教師 問題解決1枚シートⓇ開発者/センジュヒューマンデザインワークス代表取締役上智大学卒業。米国デューク大学MBA取得。シカゴ大学大学院修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ワトソンワイアットなどの外資系コンサルティング会社を経て独立。現在、経営者やビジネスリーダーを対象にエグゼクティブコーチング、ビジネススキル研修のほか、人材開発コンサルティングを行う。問題解決1枚シート®を開発し、シートを活用した問題解決1枚思考®を啓蒙。30年以上TM瞑想を実践し、エグゼクティブに効果的な休息法や瞑想なども指導する。著書に『問題解決1枚思考』(三笠書房)、『マッキンゼーで学んだ時間の使い方がうまい人の一瞬で集中する方法」(PHP)など多数。自分らしい働き方を探究する働き方デザイン塾『ギフト』主宰。問題解決を学ぶスクール「問題解決1枚ラボ」主宰。
鈴木拓也