「五感を快適」にしてパフォーマンスを上げる方法
数社の外資系コンサルティング会社を経て独立し、現在はエグゼクティブコーチなどで活躍する大嶋祥誉(さちよ)さん。 数々の著書も出されており、最新刊『マッキンゼーで学んだ 時間の使い方がうまい人の一瞬で集中する方法』(PHP研究所)では、集中力にかかわる独自のメソッドを紹介しています。 そんな大嶋さんに、今日からできるTiny hackを教えていただく企画の第2弾。今回は、五感を快適にすることの効用についてお話しいただきました。
五感が快適であるか、を重視
大嶋さんが、早寝早起きで生活・仕事の質を劇的に上げたことは、前回の記事に書いたとおりですが、そのために寝具選びにはこだわりがあるそうです。 特定のメーカーのオーガニックコットンの寝具を使っています。ポイントは、オーガニックコットンが良いというより、自分の肌が快適に感じるものを使うということです。 これは寝具以外にも共通すると大嶋さんは話します。 たとえば文具は、決まったメーカーのノートやペンを使っています。機能性が良くてパフォーマンスが上がるというのもありますが、快適に使えるかどうかについても重視して選んでいます。つまり、五感が快適に感じるものを活用するのが大事。快適だと、生産性も向上します。快適に感じると脳からドーパミンやオキシトシンといったさまざまな幸せホルモンが出て、集中力ややる気もアップ。日頃からそれを意識しておくことが仕事やくらしの質を上げるための第一歩となります。
目を快適にするための簡単な方法
現代人は、パソコンやスマホを長時間見続けるのが、日常のデフォルトのようになっています。これは、五感の1つである「視覚」をないがしろにしていることにもつながると、大嶋さんは指摘しています。 スマホの画面もそうですが、近いものを見てばかりになりがち。それで、皆さんすごく目が疲れています。そこで、意図的に遠くを見るようにしましょう。1時間に1、2分でもいいのです。都会なら、ビルの高いところから見るといいですが、それができない場合は、遠くの景色が写っている写真を眺めましょう。それだけでも、目は快適さを取り戻します。また、時間をつくって、パワースポットと呼ばれる場所など、自分が元気になりそうな所を探してそこに行くというのもいいでしょう。そこで、酷使していた目を休め、快適にさせるのです。室内では、ローズウォーターを染み込ませた2つのコットンを、目をつぶって両まぶたに当てると、眼精疲労にも効果が期待できるでしょう。