「愛車のシーマは今年で34年目」伊藤かずえ(57)が「動くアルバム」と語る相棒との秘話と「デジタルに弱い私」が動画編集を始めた理由
── 年齢を重ねると新しいことを覚えたり、挑戦するのが億劫になりがちです。苦手なデジタルにも果敢に取り組まれる姿勢は見習いたいです。もともと新しいチャレンジに気おくれされないタイプなのですか? 伊藤さん:そうでもないのですが、制作体制が変わった関係で仕方なく、という感じだったんです。最初は不安でしたが、家庭菜園の配信なども意外と見てくださる方がいて、すごくありがたいなと思います。ただ、ネタ探しには毎回、頭を悩ませています。趣味でやっている書道や水墨画、洋裁などをテーマに動画を撮ってみようかなとか、いろいろ考え中です。
── 多趣味でいらっしゃるので、いろいろなネタがありそうですね。ブログにアップされている水墨画を拝見しましたが、すごく素敵でした。絵柄も、情景画から猫やアニメ、愛車の日産シーマまでと、遊び心が満載ですね。 伊藤さん:水墨画は2年前から始めました。といっても、教室で習っているわけではなく、自己流です。7年前から書道をやっているので、筆のにじみ具合や淡墨だとどういう感じになりそうかというのは、なんとなくわかっていたので、見よう見まねで色紙に描きはじめたのがきっかけでした。自分の好きなものを自由に描いているだけなのですが、なかなか奥が深くて楽しいんです。
■愛車・シーマは私にとって「動くアルバム」 ── 伊藤さんといえば、メンテナンスをしながら初代「シーマ」を乗り続けていらっしゃることでも有名です。 伊藤さん:乗り心地がよくて、大好きな車だし、とにかく「壊れなければ乗り続けよう」と思っていたら、今年で34年目になりました。ワンオーナーで乗っているのもそうですが、なにより車が問題なく、動き続けていることもすごいなと改めて思いますね。30年目のときに、日産がレストアで綺麗に直してくれたので、車の調子もバッチリです。
── 当時、愛車の1年点検の様子をSNSに投稿され、大きな反響を呼びました。ご自身としては、どう見ていましたか? 伊藤さん:びっくりでしたね。私としてはただ長く乗っているだけなのに「そんなに乗ってるなんてすごい!」と言っていただいて。日産に「こんなに大切に乗っているのだから、レストアを検討してあげてください」とものすごい数の意見があったらしくて。その声を受けて、日産がフルレストアに乗り出してくれました。SNSってすごいなと思いましたね。今の時代だから叶ったことだと、感謝しています。レストアされた愛車は、銀座にあるショールーム「NISSAN CROSSING」に2週間ほど飾っていただいたのですが、大盛況だったみたいです。新車のように綺麗になって戻ってきたときは、感動して思わず泣いちゃいました。