【独自】“ルフィ”グループ“伝説のかけ子” 山田李沙受刑者が獄中告白…狛江強盗致死事件の“真相”と闇バイトに手を出す人へ伝えたいこと
“ルフィ”を名乗る幹部らが率いる特殊詐欺グループで「伝説のかけ子」と呼ばれ、3年半で6億円もの金をだまし取ったとされる、山田李沙受刑者(28)。 【画像】獄中告白 “ルフィ”率いる特殊詐欺グループ“伝説のかけ子” 山田李沙受刑者が書いた獄中からの手紙 「これ以上、逮捕者を増やさないようにと思い取材を受けたいと思いました」と、『めざまし8』の取材に応じました。 「日本全国に影響する凶悪犯罪を私は3年6カ月間も熱心に取り組んで、積極的にがんばっていた」 6回にわたる接見と手紙のやりとりで彼女が明かしたのは、収容所での幹部らの会話…そして“強盗致死事件”の真相でした。
収容所から実行役に指示…狛江強盗致死事件の“真相”
「3年6カ月特殊詐欺をやってきて、自分は知識を持っているため、自分の話には説得力があると思っています」 そう言って語り出したのは、東京・狛江市の強盗致死事件について。 “闇バイト”という言葉もまだ聞き慣れなかった2023年1月、 “ルフィ”などと名乗る指示役に命じられた実行役4人が民家に侵入し、90歳の女性に暴行し死亡させた上、高級腕時計などを奪いました。 その少し前、山田受刑者はフィリピンの収容所で、組織の幹部である渡辺優樹被告と藤田聖也被告と、2年半ぶりに再会したといいます。 「リクルーターの藤田さんもボスの渡辺さんも、人として自分を育ててくれました。まるで第二の親のように。私はそのような意味で、抜け出せなかった」 幹部との関係をそう語った山田受刑者。このとき、2人からこんな話をされたといいます。 渡辺被告「このタイミングでかけ子ができるやつが来てくれて、ちょうど良かった」 藤田被告「こっちのタタキ(強盗)の仕事をやってくれ」 収容所内では、今村麿人被告と行動を共にし、闇バイトで募った実行役にフィリピンから強盗の指示を出していた渡辺被告と藤田被告。 山田受刑者にも、強盗のターゲットを探す「アポ電」という役割を担うよう持ちかけてきたのです。 「罪が重くなるから、やりたくないです」 山田受刑者が、強盗を手伝う意志がないことを告げると2人は態度が急変。 「自分の立場がわかってんのか!」「今村って、言うことを聞かないやつの指を一本一本全部折れるんだよ」と言われ、収容所という過酷な環境で生き延びるには、「逆らう選択肢はなかった」と振り返ります。 犯罪に関与する日々が始まったころ、幹部たちが狛江市の強盗致死事件の“実行犯”に指示を出す様子を、目の当たりにした山田受刑者。 事件に関与はしていなかったものの、その会話に耳を傾けると…。 「地下を調べれば金がある」「俺がもし金を隠すとしたら地下に隠すと思うんだよね」「本当に地下にないの?」「キッチンにはないの?」「冷蔵庫の裏とか食器棚にあるんじゃないの?」と、しきりに現金の在りかを探させる指示役たち。 「金が見つからないので必死になって指示をしていました。現金が見つかっていないんだ、大変そうだなと思っていました」 そのときの様子をこう話す山田受刑者。 しかしその約2時間後、ネットニュースで事件の被害者が死亡したことを知るやいなや、幹部らの顔色は変わったといいます。 渡辺被告「(今村被告)きよと!死んだってなってるよ」 藤田被告「きよと!俺やり過ぎだって言ったじゃん!!お前どうすんの!?」 今村被告「え!?まじで!ちょっと待って!死ぬとは思わなかったんだけど…」 取り乱しながら「これは“強盗殺人”じゃない。完了後に死んでるから、本当に強盗が原因で死んでるか分からない」「外に出てから死んだから“強盗致死”でしょ!相手が高齢者だから心臓発作かもしれないし」と、殺人ではなく「強盗後に亡くなった」のだと主張。 さらに、警察が捜査を始めている被害者宅から遺体を回収するよう実行役に、指示を出そうとしていたといいます。