「センセーショナルなレース」ハンガリーGP9位の角田裕毅をVCARB代表が称賛「タイヤマネージメントは誰にも負けず、最後まで粘り強く走った」|F1
ビザ・キャッシュアップRBのチーム代表ローラン・メキエス氏が、ハンガリーGP終了後にコメントを発している。 【動画】ハンガリーGP終盤、まさかのチームオーダー発動…トップを走るノリスがフィニッシュ目前でピアストリとスイッチ 予選でVCARB勢はそろってQ3進出を果たすも、角田裕毅はQ3の残り2分半、ターン5でクラッシュしてしまう。予選結果はダニエル・リカルドが9番手、角田が10番手となった。 決勝までにメカニックは角田のマシン修復を済ませ、日本人ドライバーは問題なく10番グリッドからレーススタートさせることができた。 路面温度が高く、デグラデーションの大きいハンガロリンクでは、2ストップ以上が定石。だが今季は路面温度が例年より低かったこともあり、角田は唯一の1ストップ作戦を慣行する。結果として抜群のタイヤマネージメント能力が奏功し、角田はアストンマーティン勢の猛追を防ぎ切ってP9フィニッシュとなった。上位4強8人がトップ8を占め、それに次ぐベスト・オブ・ザ・レストの9位入賞という形に。
このレース結果を受け、VCARBのメキエス代表は「ここ数週間、ファエンツァとビスターの全員が懸命に作業してくれた。その成果が、ハンガロリンクで示したパフォーマンス向上だったと思う」とマシンのポテンシャルが良い方向性にあると口にした。 「2台とも予選Q3に進出したことがそれを物語っている。再びミッドフィールドのトップに立つことができたし、今日獲得したポイントは、その努力にふさわしいご褒美になったと思う」 そして粘りの走りで2ポイントを手繰り寄せた日本人ドライバーについては、こう称賛の言葉を述べた。 「ユウキのレースは本当にセンセーショナルだった。1ストップでレースに挑戦した唯一のクルマだったね。ミッドフィールドのライバルたちだけでなく、2台のアストンマーティンにも勝つことができた」 「ユウキのタイヤマネージメントは誰にも負けず、最後まで粘り強く走ってくれた」
そして予選終了後、角田のマシン修復を間に合わせるために尽力したクルーについても、代表として労っている。 「Q3でのクラッシュした後、ユウキの車を新しいシャーシで再構築するという、メカニックは短期間で本当に素晴らしい仕事をした」 一方で12位となったダニエル・リカルドについては「残念ながら、ダニエルに関しては作戦がミスとなり、トラフィックの状況下で早めにピットインした結果、トレイン状態に付き合い、ポイント獲得のチャンスを逃してしまった」と言及している。
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