日本人男性の陰茎サイズは世界平均より「2cm」長い…性欲旺盛な日本人がセックスレスに陥りやすい根本原因
■心身を蝕む「孤独感」を和らげる エンドルフィンは、モルヒネの6.5倍ほどの強い鎮痛効果があるため、「脳内麻薬」とも呼ばれていますが、「気持ちがいい」「幸せだ」という快感や多幸感をもたらし、記憶力を高め、仕事などの効率をアップさせるともいわれています。 パートナーと親密さを共有することは、孤独感を和らげることにつながります。1938年から80年以上、同一家族を三世代にわたり、1300人超の人々を追跡調査してきた「ハーバード成人発達研究」によると、 「孤独感があると痛みに敏感になり、免疫系の働きが制御され、脳機能が低下し、睡眠の質が悪くなり(略)疲労感や苛立ちがさらに増す」とされ、「孤独を感じている人は生産性が低く、離職しやすい」と結論されています。世界各地の55000人を対象にしたオンライン調査では、「最も孤独を感じているのは16~24歳で、40%が『頻繁、または非常に頻繁』に孤独を感じている」そうです(※3)。 ※3:ウォールディンガー, R., & シュルツ, M. (2023). 『グッド・ライフ』. 辰巳出版. ■男性も女性も、自慰行為はしたほうがいい セックスをすれば孤独でなくなるとは言いきれないし、むしろ孤独感が深まってしまう場合すらありますが、それでもやっぱり人間は、群れで仲間と生きる動物。必要とされたり認められたり、スキンシップをともなう受容を与えられると幸福感が得られ、健康寿命が延びることは否定できないでしょう。 当然のことですが、セックスは無理にするものではありません。だけど、だからといって、「セックスができない体になってもいいか?」と問われれば、「それはイヤだ」と答える人が多いのではないでしょうか。 男性も女性も、セックスから遠ざかっていれば性機能は衰えます。実際にするかどうかはともかく、セックスができる体を維持することは、若さや健康を保つうえで極めて重要です。性機能を維持するため、マスターベーションは、それほど日をおかず行うようにしましょう。 ---------- 原田 純(はらだ・じゅん) 径書房代表 1954年、東京生まれ。編集者。15歳で和光学園高校中退。1980年、長女出産。1989年、径書房に入社。竹田青嗣氏に師事。現在、径書房代表取締役。著書に『ねじれた家 帰りたくない家』(講談社)、岸田秀氏との対談『親の毒 親の呪縛』(大和書房)、『ちつのトリセツ 劣化はとまる』(径書房)『人生最高のセックスは60歳からやってくる』(径書房)がある。 ----------
径書房代表 原田 純