自民・公明の議席「過半数割れ」なら“大幅安”の恐れも 衆院選後の日経平均株価【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
それでも過半数なら目標達成で株安は一時的、過半数割れは大幅安、新政権の政策見極めへ
ただ、与党の議席数が安定多数割れとなっても、「過半数」を維持できれば、与党の目標は達成されたことになります。与党は2025年夏の参議院選挙を強く意識し、大規模な補正予算を計上し、大型の経済対策を打ち出すことも想定されるため、日経平均は下げたとしても一時的の可能性が高いと考えられます。仮に、与党が議席数を一段と減らし、過半数の233議席を失った場合、野党も過半数未達なら、連立を模索する展開となります。 一方、野党が過半数の議席を獲得すれば、政権交代となりますが、参議院では与党が過半数の議席を占めているため、ねじれ国会となります。このように、与党が過半数割れとなれば、政局の不透明感がかなり強まり、日経平均株価は大幅安となる恐れがあります。ただ、政権交代となっても、新政権による安定した政策運営を見通すことができれば、日経平均は次第に落ち着きを取り戻すと思われます。 (2024年10月21日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『自民・公明の議席「過半数割れ」なら“大幅安”の恐れも 衆院選後の日経平均株価【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』を参照)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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