減量中に昏睡状態となった女子選手ダイアン・シウバ＠leidydai_より

　9月14日の英国ロンドンで開催された総合格闘技イベント『Bellator Champions Series:LONDON』の女子フェザー級マッチでエマン・アルムドハフと対戦する予定だったダイアン・シウバ（29=ブラジル）。減量失敗により、現在までの1ヶ月間以上未だ昏睡状態であることが、米MMAメディア「MMA Junkie」などの複数の海外メディアが報じている。 【フォト】彼女が元気な頃の驚きのマッスルボディ 　シウバは、PRIDEでも活躍したクリスチャーノ・マルセロが主催する名門ジム「CM SYSTEM」に所属し、プロMMA3戦全勝（1KO・1一本）を誇る期待の選手だった。 　今回はシウバにとってベラトールデビュー戦で初の海外戦だったが、大会前、開催地のロンドンで減量中に脱水症状を起こし意識を失うと、そのまま昏睡状態に陥った。すぐに病院に緊急搬送されたが、現在までの5週間以上、集中治療室で治療を受けている状態だ。 　現在の容体はその集中治療のお陰で着実に回復しているとのことだが、深刻な腎不全を起こしたことから、退院後にどのような後遺症が残るかは不安だ。 　シウバは元々155ポンド（70.3kg）で戦ってきた選手で、今回の試合は146ポンド（66.22kg）と、約4kg下の階級でのオファー。試合決定もわずか2週間前だったこともあり、短期間での大幅な減量が今回の事態を引き起こしたのだろう。 　多くのファンが彼女の容体を心配しているが、今月20日開催の『PFL Battle of the Giants』でラリッサ・パチェコに勝利しPFLスーパーファイト・女子フェザー級世界王者に輝いたクリス・サイボーグ（ブラジル）も彼女を心配している。 　ブラジルのパラナ州出身でシウバと同郷のサイボーグは、シウバについて言及。「本当に悲しい出来事。彼女にとって本当に厳しい減量だった。彼女が早く元気になるのを祈っている」といい、なんらかのサポートを考えていることを明かした。 　シウバのマネージャーの話によれば、主催者は彼女のファイトマネー、入院費、さらに、ブラジルに住む家族を呼び寄せる航空費及び宿泊など、全ての金銭的ケアを行っているいうが、この件について、複数のメディアが質問状が送られているにも関わらず、運営からの声明は発表されていない。 　シウバの早期回復を祈りたい。