トランプ氏経済政策の行き過ぎ、債券自警団が抑制も-ルービニ氏
(ブルームバーグ): 2008年の世界金融危機を予見し、発言が注目されるルービニ・マクロ・アソシエーツのヌリエル・ルービニ最高経営責任者(CEO)は、トランプ次期米大統領が巨額の歳出計画を完全に実行に移すような場合、債券自警団が再び姿を現す可能性があると見解を示した。
ルービニ氏は12日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、2017年に時限措置として成立した「トランプ減税」の恒久化を推進すれば、「市場の規律はかなり素早く表れるだろう」と指摘。それがより「急進的な」経済政策を抑制する方向に働くこともあり得ると語った。
「(トランプ氏は)市場の規律を気に掛けている。債券利回りが上昇し、株式相場の調整が起き、債券自警団があなたの政策は持続不可能と示唆するような場合、まともな経済顧問が存在すれば、急進的なポピュリスト政策ではなく、より穏健な経済政策を採用するよう警告するだろう」とルービニ氏は述べた。
原題:Trump’s Policies May See Return of Bond Vigilantes, Roubini Says(抜粋)
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Harry Brumpton, Haidi Lun