原油先物は上昇、OPECプラスの減産継続見通しなどが支援
Arathy Somasekhar [29日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。6月2日に開催される石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の会合で減産が継続される見通しや、夏の需要ピーク期到来で燃料消費が増加する見通しに支援されている。 0042GMT(日本時間午前9時42分)時点で、北海ブレント先物7月限は0.27ドル(0.3%)高の1バレル=84.49ドル。米WTI原油先物7月限は0.35ドル(0.4%)高の80.18ドル。 市場ではOPECプラスのオンライン会合で日量約220万バレルの自主減産が維持されるとみられている。 米国では27日のメモリアルデーの祝日が夏の行楽シーズンの始まりとされ、燃料需要の増加が見込まれる。 ANZ銀行のコモディティー(商品)担当シニアストラテジスト、ダニエル・ハインズ氏は「初期データによると、米国で伝統的にドライブシーズンの始まりとされるメモリアルデーの連休には比較的多くの休暇旅行が行われたようだ。航空旅行も好調だ」と述べた。 イスラエル軍の戦車がパレスチナ自治区ガザ最南部ラファの中心部に到達したことも、原油相場を支えている。