2世歌手・黒木じゅん、アメリカに行く 現地でムード歌謡の需要ってあるの?
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紅白出場をめざすムード歌謡歌手・黒木じゅんです。1月25日~30日の日程で、アメリカ・サンフランシスコに海外出張してきました。2018年 『北加カラオケ歌謡連合会新年会』ゲストとして招待されました。 アメリカでムード歌謡の需要ってあるの?人気あるの?とちょっと不思議に思っている方もいるのではないかと思います。じつは北カリフォルニアには、日系アメリカ人の方々が多く住んでいて、日本の歌謡曲の愛好家の方々もいらっしゃるようなのです。
アメリカに日系人ってどのくらいいるの?
2000年国勢調査結果によれば、全米の日系人人口は、純血の日系人が79万6700人、他の民族との混血も加えた数字が114万8932人となっています。このうち、カリフォルニア州は、それぞれ28万8854人(日系のみ)、39万4896人(他民族系との混血も含む)で、北米で最も日系人数が多い州となっています。 そもそも日本人がカリフォルニア州に入植したのは1869(明治2)年だそうです。東北の会津からジョーン・ヘンリー・スネルさんに連れられ、カリフォルニア州ゴールド・ヒルに入植した 「若松コロニー」の人たちが最初だったといわれています。2年も待たずに失敗し、離散してしまいましたが、19歳で他界した日本人少女のおけいさんのお墓が若松コロニーの実在した、ゴールド・ヒルにいまも残されています。
そして、日系の方が多く暮らす北カリフォルニアには、現在13の歌謡教室があり、今回、僕はサクラメント在住の磯部たか子歌謡教室主宰・磯部たか子先生(81歳)に招かれて、この地を訪れたのでした。磯部先生は、かつてプロの歌手として10年間、その後はラテンや女ダークダックスとしてコーラスグループで活躍していました。アメリカに渡り、歌謡教室を始めてから早35年になります。「芸は身を助ける」で歌謡教室をしながら女手ひとつで5人の子供を育ててきたという、強くたくましく愛情あふれる方なのです。