【レスリング・藤波朱理選手の素顔に迫る Part1】家族3人でつかんだ夢の金メダル 勝利の裏に母親特製「サムゲタン」パリ市内のホテルで調理
パリオリンピックのレスリング女子53キロ級で金メダルを獲得した三重県出身の藤波朱理選手が、中京テレビ「キャッチ!」のスタジオに登場しました。出演の直前には、三重県が藤波選手に「三重県民栄誉賞」を授与することが決定し、喜びも倍増! 今回、中京テレビの取材班は、藤波選手のお母さんにパリの現地で取材させてもらいました。勝利の裏には家族の物語が…。家族でつかんだ金メダルの舞台裏を見ていきましょう。
勝利メシ「サムゲタン」を母が現地で手作り 家族でつかんだ金メダル
試合を目前に控えた8月6日。藤波選手の母・千夏さんがパリ市内のホテルで作っていたのは、特製のサムゲタン。藤波選手の勝利メシです。試合前に食べてもらおうと準備していました。 藤波選手の母・千夏さん: 「(連勝が始まった)中学生ぐらいからかな。計量が終わったら必ずこれを食べて験担ぎ」
翌日、できあがったサムゲタンを練習パートナーに託し、千夏さんは試合会場へ。勝利メシの効果もあってか、藤波選手は順調に決勝まで勝ち上がりました。 決勝の相手は藤波選手がライバル視している、エクアドルのジェペスグスマン選手。客席で応援する千夏さん、セコンドの父・俊一さん、家族みんなで戦います。 序盤からお互いに激しく攻め合う中、藤波選手は相手の腕を取りながらタックル、そのままバックをとって2ポイント先制します。 その後も攻め続け、ついに歓喜の瞬間が…。ジェペスグスマン選手に勝利し、家族の目の前で金メダルをつかんだのです! 試合が終わるとセコンドの俊一さんに抱きついた藤波選手。その姿を客席で見ていた千夏さんの目にも、思わず涙が浮かびます…。 レスリング53キロ級 藤波朱理選手: 「もう最高です! オリンピック最高! レスリング最高! 今までやってきて良かったです!」 と試合後のインタビューで喜びを爆発させていた藤波選手。客席にいる千夏さんを見つけて駆け寄ると、力いっぱい抱きしめました。
藤波選手が語る家族への思い 「あらゆる面からサポートを…」
金メダル獲得から2週間ほど経過し「だんだん実感がわいてきた」という藤波選手に、改めてパリオリンピックについて話を聞いてみました。 金メダルが決まったシーンは、何度見ても感動を誘う素晴らしい瞬間でしたが、ご自身で振り返ってみていかがですか? 藤波選手「そうですね。本当に最高の瞬間だったなって思います」 お母さんのサムゲタンはいつ食べられたんですか? 藤波選手「2回戦と準決勝の間が少し空いたので、その時間にいただきました」 サムゲタンが勝利メシになったのは、何かきっかけがあったのでしょうか? 藤波選手「中学生後半くらいからサムゲタンは食べてて、それがルーティンというか、それを食べると頑張れるなと思ってました」 連勝記録を作り始めたころから食べていたんですね。 藤波選手「はい。そうかもです」