【大学野球】同大・近藤勝輝がスタメン剥奪危機から決勝弾で勝ち点奪取 大阪桐蔭の“松尾汐恩世代”
◆関西学生野球春季リーグ戦 ▽第2節3回戦 同大2―1京大(15日・マイネットスタジアム皇子山) 同大が、京大との接戦を制して2勝1分で勝ち点を挙げた。同点で迎えた9回1死に、6番・近藤勝輝右翼手(2年=大阪桐蔭)が右越えソロ弾。リーグ戦初となる本塁打に「リーグ戦に入って不調が続いて、大事な場面でなかなか打てなかった。風も味方してくれたと思うんですけど、積極的に振っていこうというのが、あのホームランになった」と、笑顔で振り返った。 オープン戦で結果を残した近藤は開幕から4番に座ったが、2戦9打数2安打と勢いがピタリ。「今日は本当に外そうかと思った。ただ、朝、本人と話をして練習して、これだったらいけるかなと言う感じがあったので」と、花野巧監督からなんとか合格点をもらい、打順を2つ落とした「6番・右翼」で出場。「間を作る指導をしてもらった。打順が下がって気持ちも楽にさせていただいて」と、最後に結果で応えた。 大阪桐蔭では、DeNAの松尾汐恩らと同期で、3年夏の甲子園では背番号17でベンチ入りした。「(打撃を)聞いても(松尾は)感覚派なので、『来た球をバチーン』とか、『ためてバーンっていくだけ』とか、何を言っているか分からない(笑い)でも、そこがすごいところだった」。高いレベルで3年間腕を磨き、同大に進学。「春や秋のリーグ戦が終わってあいさつに行くと、高校時代は実力不足でなかなか試合に出ることは出来なかったんですけど、(西谷浩一)監督さんは『お前ならできるぞ』と。自信をつけてもらった」と、名将から後押しももらい、下級生ながら主軸を担うようになった。「もっとレベルアップしたピッチャーも来ると思うので、1週間で対策して次も打てるように、勝てるように頑張りたい」と近藤。次戦は昨春V、同秋2位の近大に挑む。
報知新聞社