「卑劣で無分別な行為」パリ五輪出場の陸上女子が元交際相手に火をつけられ死亡…関係者からは悲しみと憤りの声「正義を求める」
パリ五輪の陸上女子マラソンに出場したレベッカ・チェプテゲイ(ウガンダ)が、元交際相手に火をつけられて重度の火傷を負い、9月5日に臓器不全のため亡くなった。享年33歳。関係者からは悲しみと憤りの声が上がっている。 【画像】史上初めて競技場外で行なわれたパリ五輪開会式の名場面を厳選ショットでお届け! チェプテゲイは9月1日、ケニアの自宅で元パートナーにガソリンをかけられたうえに、火をつけられた。全身約80パーセントの火傷を負い、病院で治療を受けていたものの、4日後に死亡した。地元紙『The Standard』によれば、常に喧嘩が絶えなかったふたりは、土地を巡って争っていたという。 この訃報を受け、ウガンダのオリンピック委員会(UOC)のドナルド・ルカレ会長はX(旧ツイッター)で声明を発表。「レベッカ・チェプテゲイが残忍な暴行により亡くなったという悲しい知らせを受けた。彼女の魂が安らかに眠れますように」と哀悼の意を表し、こう続けた。 「私たちは女性に対する暴力を強く非難する。これは偉大なアスリートを死に追いやった卑劣で無分別な行為だ。彼女のレガシーはこれからも生き続けるだろう」 さらに、ウガンダ陸上競技連盟もXを通じて、「家庭内暴力の犠牲となった我々のアスリート、レベッカ・チェプテゲイの死をこうした形で伝えなければならず、非常に心が痛む」とコメントし、「私たち連盟は、このような行為を非難し、正義を求める」と強く糾弾した。 構成●THE DIGEST編集部