【沸騰化時代の処方箋】1週間で400トンのごみ、“全国最大級”の粗大ゴミ処理施設に潜入
25年前、ごみの処理能力が追い付かない状況を回避するべく、名古屋市は「ごみ非常事態」を宣言。取り組みや成果をまとめた「名古屋ごみレポート’22版」によると、1998年のごみの処理量は100万トンに迫り、処理能力が限界を迎えていましたが、その後、リサイクルなどが進み、2021年には58万1,000トンへ。ごみの処理量は、約42%減少しました。 しかし、『大江破砕工場』のようなごみ処理施設には、いまだ多くのごみが運ばれているのが現状。リサイクルなどの取り組みはもちろん、一人一人が"もったいない"と思う気持ちを持ち続けることも大切なのです。
“まだ使える“リユース品を回収して販売
名古屋市南区にある『南リサイクルプラザ』では、机やいす、ランドセル、ベビーカーなど、まだ使える家具などのリユース品を回収して販売する取り組みが行われています。回収されたリユース品は、スタッフがきれいに清掃。昨年度は約400点を販売、一昨年度より約100点多く販売されるなど、需要が高まっているそうです。 机やいすなど、販売価格は“物の状態”によって異なりますが、ほとんどの商品が300円~3,000円とお手頃な価格で販売されています。
2005年から始まったこの取り組み。リユース意識の向上やゴミの発生を抑制することを目指していて、去年からは名古屋市のメルカリShopsでも販売を開始しました。『南リサイクルプラザ』のフォロワーは4,000人を超え、出品されると半数ほどはすぐに売れるという好評ぶり。 名古屋市環境局の担当者は、「まだ使える家具などをリユース品として循環させることで、ごみの減量にもつながるので、積極的に活用してほしい」と話しました。